コキア
2011-08-25 | 園芸
今朝のTVで国営ひたち海浜公園のコキア群が紹介されていた。
コキア(アカザ科)はほうきぎ(箒木)とかほうきぐさ(箒草)と呼ばれる一年草だ。草丈が1~1.5m程で丸い姿となる。春・夏は爽やかなライトグリーンの葉色だが秋になると葉も茎も鮮やかに紅・オレンジ色となる。
公園のみはらしの丘の斜面1万2,000平方メートルに約3万株のコキアだそうだ。まるで丸い緑の大きなボールを敷き詰めた様な景色だ。秋の紅葉も見事だろうね。
箒木・箒草と呼ばれる所以は枯れた茎をホウキとして使っていたからだ。花は小さくて(2mm位)目立たないが茎先に沢山付く。種子は”とんぶり”と呼ばれる。秋田の特産品だ。種子がキャビアに似ているので”畑のキャビア”とも言われる。プチプチとした食感ではあるが淡泊な味だ。
漢方ではこの種子(ジフシ地膚子)を強壮剤・利尿剤として利用する様だ。
種子を食べると言えば、畑でエゴマ(荏胡麻、シソ科)の花が咲いていた。エゴマはゴマと付くがシソの仲間でゴマ(胡麻、ゴマ科ゴマ属)の仲間ではない。
種子はゴマと同じに炒ってから擂り潰して薬味などとして食べる。栄養価が高く食べると十年長生きできる、との謂われから”ジュウネン”と呼ばれる(東北地方)。
エゴマとシソは同じシソ科であるがエゴマの種子はシソの種子より大きい(2倍位)。また葉の香りが違う。日本ではシソの葉の香りが好まれ、野菜として使われる。エゴマには特有の香りがあり、不快と感じる場合もあり葉の利用はあまりない。