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澱不動尊の板碑

2012-01-07 | まち歩き

 宮城県知事公館から新坂を下り、澱橋方向に行くと、坂下に澱不動尊がある。
 時々通る道だ。この不動尊に立ち寄った。正面左に板碑が立っている。

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 澱(よどみ)不動尊
 (仙台市青葉区広瀬町)

 正面左に板碑がある


Yodomifudou01072  左手に文永十年板碑

 板碑は昭和11年(1936年)にこの付近で発見され、ここに建てられたとの事
 建立は留守家3代家広かと言われる
 留守氏は鎌倉時代から岩切城を拠点に活動した。その後16世紀前半頃に伊達氏の傘下となる。


Yodomifudou01073
 板碑の説明

 作られたのは文永10年
    (西暦1273年)
 材質は粘板岩

 仙台市指定有形文化財


 ☆板碑(いたび)
 板碑は主に中世仏教で使われた供養塔である。板石卒塔婆(いたいしそとば)・板石塔婆のことである。
 鎌倉時代から安土桃山時代(13世紀~16世紀)に作られた。盛んに作られたのは、鎌倉時代から室町時代前期である。江戸時代に入ると廃れ、墓石が普及する。
 ☆粘板岩(ねんばんがん)
 泥(粘土)は高い圧力を受けると脱水し硬くなる。泥(粘土)→固結粘土→泥岩→頁岩→弱い変成を受け粘板岩の順である。
 粘板岩は堆積面で板状にはがれる性質がある。屋根瓦(スレート)や硯に使われる。硯での雄勝石(産地:宮城県石巻市雄勝町)は有名である。