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アサガオの全ゲノム解読、学術研究の始まりから100周年

2016-11-10 | 園芸
 基礎生物学研究所星野敦助教、慶應義塾大学榊原康文教授、九州大学仁田坂英二講師らは、日本独自の研究資源であるアサガオの全ゲノム配列をほぼ完全に解読することに成功した(11月8日発表)。
 今年(2016年)はアサガオの学術研究が始まって100周年にあたる。これは遺伝学によるアサガオの研究が、はじめて学術論文として発表された1916年から数えたものである。アサガオは、古くから日本人に愛されてきた。江戸時代には、アサガオとは思えないような奇妙な花と葉のかたちをした「変化アサガオ」を鑑賞することが流行った。観賞用の品種改良は、遺伝子のDNA配列が変化した「突然変異」によるものである。アサガオの遺伝学は、日本国内で精力的に行われ、現在1,000をこえる突然変異体が国の重要な生物資源として九州大学で保存され、研究に活用されている。
 研究により、アサガオが約43,000個の遺伝子をもっていること、その多彩な品種を生み出すもとになったトランスポゾンのゲノム上の分布状況、「渦」と呼ばれる変異の原因遺伝子なども新たに判明した。トランスポゾン(ゲノム上の位置を移動(転移)することのできるDNA配列で、動く遺伝子とも呼ばれる)は、アサガオの色や形が千変万化するもとになっているもので、340個と多かった。また、極めて小さく奇妙な形をした「渦小人」という品種ができる原因遺伝子も特定した。
 トマトのゲノム配列と比べると、アサガオとトマトの祖先は75万年前に分かれていた。基礎生物学研の星野敦助教は「アサガオは早朝に咲いたり、すぐにしおれたりするなどの性質がある。遺伝子を特定できれば、ほかの園芸植物の品種改良にもつながるのではないか」と言う。
 因みに、星野助教らは2年前、遺伝子導入で「幻」と言われていた黄色いアサガオの再現に成功した。

 今日の天気は曇り。気温も低く、最高気温10℃位。風はない。
 畑作業は、昨日に続いて玉ねぎ苗を植える。お隣の畑には、”トウガラシ”の花が咲き、実も付いている。実はまだ未熟な緑色だ、そのうち赤くなるのかな。
 ”トウガラシ”は唐辛子と書くが、中国原産ではない。「唐」は外来の意味で、辛は「味が辛い」、子は「果実や種子」の意味である。日本にはポルトガルからインド・中国を経て16世紀に渡来した。
 ”トウガラシ”は辛い(からい)。辛味成分はカプサイシン、カプサイシンは種子の付く胎座で作られるため胎座に最も多く含まれる。果皮にも含まれるが胎座ほどではない。種子にはカプサイシンがほとんど含まれないので辛味がない。
 七味唐辛子は”トウガラシ(唐辛子)”と幾つかの薬味で構成される。1625年(寛永2年)に江戸薬研堀(やげんぼり)で、からしや徳右衛門が売り出したのが始まりとされる。これが全国に普及し、地域によって構成する薬味がアレンジされた。因みに、唐辛子のみの香辛料は、一味唐辛子(いちみとうがらし)。
 ◆七味唐辛子
  山椒(さんしょう)の実
  胡麻(ゴマ)の実
  麻子仁(ましにん):麻(あさ)の実
  陳皮(ちんぴ):干したみかんの皮
  罌粟子(おうぞくし):芥子(けし)の実
  紫蘇子(しそし):紫蘇(しそ)の実
  生姜(しょうが)
  青海苔(あおのり)
  菜種(なたね)

 トウガラシ(唐辛子)
 ナス科トウガラシ属
 熱帯では多年草、温帯では1年草
 南アメリカ原産
 開花時期は7月~9月
 花は径2cm程で白色。花後に内部に空洞のある細長い数cmの果実が成り、果実は熟すると赤くなる