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健康機能性成分GABAを多く蓄積するトマトを作出

2017-08-03 | 科学・技術
 筑波大学江面浩教授・野中聡子助教らは、ゲノム編集技術を用いて、軽度高血圧や正常高血圧の治療や予防につながる健康機能性成分として注目されているGABAを多く蓄積するトマトを作出することに成功した。
 本研究では、グルタミン酸からGABAを合成する酵素GADに着目した。この酵素は、通常状態では活性中心が「ふた」で覆われており、GABAは合成されない。植物体にストレスがかかり植物内でカルシウムイオンが過多な状態になると、カルシウムイオンがカルモデュリンと結合してカルシウム-カルモデュリン(Ca-CMd)複合体を形成する。このCa-CMd複合体が「ふた」に結合すると、GADの活性中心を覆っていた「ふた」が変形し、活性中心がむき出しになる。この結果、GABA生合成酵素GADが活性化してGABAが合成される。
 本研究では、ゲノム編集技術の一つであるCRISRP/Cas9を用いて、実験トマト品種‘Micro-Tom’のGABA生合成酵素GADの活性中心を覆う「ふた」の切断除去を試みた。「ふた」を除去した結果、GABA生合成酵素は定常時でも活性中心がむき出しな状態になり、GABAの生合成が促進された。その結果、ゲノム編集技術を利用した実験トマト品種‘Micro-Tom’では、GABAの蓄積量は、野生型のおよそ15倍にあたる125mg/100gFWに達していた。
 GABAの経口摂取により、血圧上昇抑制効果か゛得られる量は、1日あたり10-20mgとされている。このことから、本研究て゛得られた変異遺伝子座を交配により食用品種へ導入し、同程度のGABA蓄積量を実現することができれば、大玉のトマト1個をくし形切りにして1日1食おかずに添えるだけで、軽度高血圧や正常高血圧の治療や予防につながることが期待できる。
 ◆γ-アミノ酪酸(または4-アミノ酪酸:IUPAC名 4-aminobutanoic acid)
 アミノ酸のひとつで、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質。
 アミノ酪酸にはアミノ基のつく位置によりα-、β-、γ-の3種類の構造異性体が存在するが、γ-アミノ酪酸は、そのうちのひとつ。英語名の γ(gamma)-aminobutyric acid の頭文字をとった略称 GABA(ギャバ)が一般的に広く用いられる。
 GABAが不足すると、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑えることができなくなり、精神的な緊張感が続く。目安として、1回に30mg以上、より機能を実感されたい場合は、50~100mgのギャバを食品やサプリメントから摂取することで、ストレス軽減などの効果が期待できると考えられている。

 雲が多い。最高気温が25℃程とチョット涼しいかな。
 此のところ雨の日が多いので、畑で大根の種を蒔いた。少し播種が早いのでは、と言われた。
 畑の隅で”ヒャクニチソウ”を植えている。花が咲きだしてから1月程だが、これから咲く様な花景色。”ヒャクニチソウ”の名付けは、百日間(長期間の例え)も咲き続ける丈夫な花から名付けたから。実際、初夏から晩秋までの長い期間花を咲かせ続ける。
 ”ヒャクニチソウ”はジニア(Zinnia)と呼ばれるが、ジニアは多くの種類があり、中でも”ジニア・エレガンス”とその園芸品種が最もポピュラーなので、これを”ヒャクニチソウ”と呼んでいると言う。
 ヒャクニチソウ(百日草)
 別名:浦島草(うらしまそう)
   ジニア・エレガンス(Zinnia elegans)
   ジニア(Zinnia)、
 キク科ジニア属(ヒャクニチソウ属)
 1年草(春まき)
 原産地はメキシコを中心に南北アメリカ
 日本には江戸時代末に渡来
 開花時期は7月~10月
 花色は白、赤、ピンク、黄緑、橙など
 花は径3cm~10cm