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胃がん発生を促進する「microRNA」を特定した

2019-01-03 | 医学
 金沢大学ナノ生命科学研究所/がん進展制御研究所の大島正伸教授の研究グループは、胃がんの発生を促進する「microRNA」の特定に成功した。本研究は、金沢大学・ハドソン医学研究所(オーストラリア)・ソウル大学(韓国)との共同研究により行なわれた。
 日本人で罹患率の高い胃がんには、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が関わっている。ピロリ菌陽性の人が1年間に胃がんが発生する率は平均0.5%程と考えられる(胃がん患者の98%は感染してる)。因みに、子宮頸がんはHPV、肝臓がんの多くはHBVとHCVというウイルス感染が原因である。
 研究グループでは、ヘリコバクター・ピロリ菌感染により引き起こされる慢性炎症反応による発がん促進機構に着目した。本学で開発した胃がんマウスモデル(Ganマウス)にヘリコバクター・ピロリ菌の類縁種であるヘリコバクター・フェリス菌を感染させた。結果、サイトカイン分子の一つであるインターロイキン1(IL-1)の刺激により、胃粘膜上皮細胞でmiR-135bという「microRNA(短鎖RNA)」の発現が誘導されることを突き止めた。miR-135bは、胃がん細胞の増殖抑制に作用するFOXN3やRECKなどの標的遺伝子の発現を抑制することで、胃粘膜上皮細胞の増殖を亢進し、胃がん細胞の浸潤などの悪性化にも関与すると考えられる。
 これらの知見は将来、miR-135bの検出による胃がんの早期診断や、miR-135bを標的とした新規予防・治療法の開発に活用されることが期待される。
 ◆microRNA
 20~25の塩基で構成される微小RNA分子で、標的とするメッセンジャーRNAの分解により遺伝子発現を制御する。
 ◆ヘリコバクター・ピロリ菌
 胃に感染する細菌で,胃がん発生の重要な危険因子。
 ◆サイトカイン分子
 炎症の局所で免疫細胞などが産生し,炎症を誘導する分子。

 今日も晴れ。でも、時々小雪が舞う。気温は、最高気温数度℃ほどと平年より少し暖かいのかな。
 近所のスーパーでは、3日だけど初売りをしている・・出かけました。
 敷地のお庭には、”シロシタン”が植えられており、赤い実が沢山付いている。”シロシタン”は”ベニシタン”の花が白色の枝変わり品種だと言われる。両者の違いは花の色と花の開き方で、”シロシタン”は花色が白色で花は大きく開き、”ベニシタン”は花色が紅色で花は全開せず少し蕾んだ状態である。秋には両者(シロシタン、ベニシタン)とも同じ小さな赤い実となる。・・区別は、分からない。
 シロシタン(白紫壇)
   ベニシタン(紅紫壇)の枝変わり品種
 学名:Cotoneaster horizontalis
 バラ科コトネアスター属(シャリントウ属)
 常緑小低木
  関東以北では紅葉・落葉する
  枝は地上を水平に這うように伸びる
 原産地は中国西部の山岳地帯
  日本には大正時代~昭和初期に渡来
 開花時期:5月~6月
 葉脈に花を開き、秋に枝一面の小果(径5mm程)が赤く熟す
 花色は紅色(ベニシタン)、白色(シロシタン)