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小児のエナメル質形成不全の割合は西高東低

2019-01-07 | 健康・病気
 日本小児歯科学会と富山大学の共同研究で、小児のエナメル質形成不全(むし歯になりやすい歯の異常)の割合は、西日本で高く東日本で低い、西高東低の分布を示すことが明らかになった(平成30年11月26日発表)。
 調査は、日本小児歯科学会臨床研究推進委員会(委員長:北海道医療大学齊藤正人教授)が、平成27年(2015年)10月から平成28年(2016年)1月の間に、全国47都道府県の388歯科施設の協力を得て、7歳~9歳の健常児童4,985人に対して、日本小児歯科学会認定小児歯科専門医による診察と質問票を用いて実施した。そのうち、エナメル質形成不全の情報などが完全であった4,496人を分析の対象とした。分析は、富山大学地域連携推進機構地域医療保健支援部門で行われ、大学院生の浅香有希子歯科医師と関根道和教授らが担当した。
 これによると、エナメル質形成不全の有病率は、日本全体で19.8%であった。
 地域別では、
  北海道:14.0%
  東北:11.7%
  関東信越:18.5%
  東海北陸:19.3%
  近畿:22.3%
  中国:19.8%
  四国:28.1%
  九州:25.3%
 全体として西高東低の地域差が認められる。
 永久歯の奥歯(第一大臼歯)と前歯(中切歯)のエナメル質は出生直前後の時期に形成される。エナメル質形成不全は、歯の色が変化し、特に前歯では審美的な問題があること、歯の質が低下するため、むし歯になりやすいことから近年注目されている。全国規模の調査で、エナメル質形成不全を持つ小児の割合(有病率)や、その地域間の差が明らかになったのは初めてである。
 今後、エナメル質形成不全の西高東低の地域差が発生する背景について、詳細な研究が望まれる、と言う。
 ◆エナメル質形成不全の問題
 エナメル質が正常に形成されないと、歯の質が低下することから、むし歯になりやすくなることが知られている。また、しばしば前歯では審美的な問題となる。
 ◆エナメル質形成不全の原因
 妊娠中から乳幼児期までの歯の形成時期の種々の要因によって起こるとされる。乳歯の形成不全は、早産や栄養障害、妊娠中の抗生物質の服薬など、永久歯の形成不全は、感染症・栄養障害・乳歯のむし歯や外傷などが考えられている。
 ◆エナメル質形成不全の治療
 軽度の場合はフッ素塗布、重度の場合はセメント等による補強を行う。

 今日は正月7日、天気は晴れ。風が少し強く気温も低い(最高気温4℃とか)ので寒い。
 正月7日は五節句のひとつで、人日(じんじつ)・七草の節句。無病息災を祈って、春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)を入れて炊いた粥(七草粥)を食べる。
 お店でセットとなった「春の七草」を購入し、我が家で利用。
 ◆春の七草
 セリ(芹):芹 (せり)、セリ科
 ナズナ(薺):薺(なずな)、別名:ぺんぺん草、アブラナ科
 ゴギョウ(御形):母子草(ははこぐさ)、キク科
 ハコベラ(繁縷):はこべ、ナデシコ科
 ホトケノザ(仏座):田平子(たびらこ)、キク科
           シソ科のホトケノザではない
 スズナ(菘):蕪(かぶ)、アブラナ科
 スズシロ(須々代):大根(だいこん)、アブラナ科