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アサガオの全ゲノム解読、学術研究の始まりから100周年

2016-11-10 | 園芸
 基礎生物学研究所星野敦助教、慶應義塾大学榊原康文教授、九州大学仁田坂英二講師らは、日本独自の研究資源であるアサガオの全ゲノム配列をほぼ完全に解読することに成功した(11月8日発表)。
 今年(2016年)はアサガオの学術研究が始まって100周年にあたる。これは遺伝学によるアサガオの研究が、はじめて学術論文として発表された1916年から数えたものである。アサガオは、古くから日本人に愛されてきた。江戸時代には、アサガオとは思えないような奇妙な花と葉のかたちをした「変化アサガオ」を鑑賞することが流行った。観賞用の品種改良は、遺伝子のDNA配列が変化した「突然変異」によるものである。アサガオの遺伝学は、日本国内で精力的に行われ、現在1,000をこえる突然変異体が国の重要な生物資源として九州大学で保存され、研究に活用されている。
 研究により、アサガオが約43,000個の遺伝子をもっていること、その多彩な品種を生み出すもとになったトランスポゾンのゲノム上の分布状況、「渦」と呼ばれる変異の原因遺伝子なども新たに判明した。トランスポゾン(ゲノム上の位置を移動(転移)することのできるDNA配列で、動く遺伝子とも呼ばれる)は、アサガオの色や形が千変万化するもとになっているもので、340個と多かった。また、極めて小さく奇妙な形をした「渦小人」という品種ができる原因遺伝子も特定した。
 トマトのゲノム配列と比べると、アサガオとトマトの祖先は75万年前に分かれていた。基礎生物学研の星野敦助教は「アサガオは早朝に咲いたり、すぐにしおれたりするなどの性質がある。遺伝子を特定できれば、ほかの園芸植物の品種改良にもつながるのではないか」と言う。
 因みに、星野助教らは2年前、遺伝子導入で「幻」と言われていた黄色いアサガオの再現に成功した。

 今日の天気は曇り。気温も低く、最高気温10℃位。風はない。
 畑作業は、昨日に続いて玉ねぎ苗を植える。お隣の畑には、”トウガラシ”の花が咲き、実も付いている。実はまだ未熟な緑色だ、そのうち赤くなるのかな。
 ”トウガラシ”は唐辛子と書くが、中国原産ではない。「唐」は外来の意味で、辛は「味が辛い」、子は「果実や種子」の意味である。日本にはポルトガルからインド・中国を経て16世紀に渡来した。
 ”トウガラシ”は辛い(からい)。辛味成分はカプサイシン、カプサイシンは種子の付く胎座で作られるため胎座に最も多く含まれる。果皮にも含まれるが胎座ほどではない。種子にはカプサイシンがほとんど含まれないので辛味がない。
 七味唐辛子は”トウガラシ(唐辛子)”と幾つかの薬味で構成される。1625年(寛永2年)に江戸薬研堀(やげんぼり)で、からしや徳右衛門が売り出したのが始まりとされる。これが全国に普及し、地域によって構成する薬味がアレンジされた。因みに、唐辛子のみの香辛料は、一味唐辛子(いちみとうがらし)。
 ◆七味唐辛子
  山椒(さんしょう)の実
  胡麻(ゴマ)の実
  麻子仁(ましにん):麻(あさ)の実
  陳皮(ちんぴ):干したみかんの皮
  罌粟子(おうぞくし):芥子(けし)の実
  紫蘇子(しそし):紫蘇(しそ)の実
  生姜(しょうが)
  青海苔(あおのり)
  菜種(なたね)

 トウガラシ(唐辛子)
 ナス科トウガラシ属
 熱帯では多年草、温帯では1年草
 南アメリカ原産
 開花時期は7月~9月
 花は径2cm程で白色。花後に内部に空洞のある細長い数cmの果実が成り、果実は熟すると赤くなる


干し柿を今年(2016年)も作る

2016-11-09 | 食・レシピ
 干し柿を今年(2016年)も作る事とした。例年は11月の中旬~下旬に作る、乾燥した寒い風があれば美味しい干し柿が作れる。昨年は暖冬の故か、カビが発生したものがあった。今年は、平年並み~寒冬の予想・・期待。
 干し柿の作り方は、とても簡単
 1、美味しくなる干し柿となる柿を用意する・・当たりはずれがある
 2、柿の皮を剥く、成り枝の「T」の字枝を残してヘタが10円玉位の大きさまで剥く
 3、剥いた柿を紐などで吊るし、干す。吊るす場所は、風通しが良く雨が当らない所
 4、剥いた柿を時々揉む
 注意点は、カビの発生(気温・湿度が高いとカビが発生し易い。平均気温が10℃越えは要注意日)なので、風通しが良く雨が当らない所に吊るすのがポイント。表面は少し固いが中は軟らかく、表面に白い粉(柿霜:しそう)が吹き始めた頃が、美味しく出来上がった頃だ。干し過ぎると固くなる。
 柿は1個350g前後、剥いた状態では300g強、干柿では1/3の100g程となる。


 晴れ。冷たい風が強い、気温は最高気温9℃とか・・冬が迫ってくる。
 柿の実が黄色くなっている。収穫し終えた柿の木もある。
 柿は縄文・弥生時代の遺跡から種が出土するほど古い時代から愛された果物。現在でも変わらず愛される。熟した柿をそのまま食べるも良し、干し柿で食べるのも良し。名(カキ:柿)の由来は、秋に赤くなる葉と黄色になる果実なので、あかき(赤黄)→かきとの転訛説がある
 甘柿は渋柿の突然変異種と考えられており、鎌倉時代の建保2年(1214年)に神奈川県川崎市の王禅寺の山中での自生を偶然発見され、これが日本初の甘柿とされている。因みに、果樹に実がなるまでの期間に、「桃栗三年、柿八年、梅は酸いとて十三年、柚子の大馬鹿十八年・・・」と言われる。
 カキノキ(柿の木)
 学名:Diospyros kaki
   柿は日本原産の果物と言われる
 カキノキ科カキノキ属
 落葉樹
 雌雄同株、雄花と雌花が別々に咲く
 開花期間は5月~6月
 花は白黄色で目立たない
 果実(柿)は秋に橙色に熟す
 柿の品種は千種を超える程に多く、渋柿と甘柿に大別される


世界気象機関(WMO)の発表、2015年の世界のCO2濃度が危険水準の400ppmに

2016-11-08 | 環境
 世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization)は、「地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の2015年の世界平均濃度が「危険水準濃度」とされる400ppmになり過去最高を更新した」と発表(10月24日)。世界各地の観測により2016年中に400ppmを超すのは確実、とされてきたが2015年時点で危険水準に達していたことが明らかになった。
 WMOによると、CO2同様に温室効果ガスであるメタンと一酸化二窒素の15年の世界平均濃度も過去最高を更新した。
 ターラス事務局長は「15年はパリ協定が採択されて温暖化対策の新たな時代の幕を開けた。しかし温室効果ガスも記録的な高値になるという気候変動の現実に直面した年になった」とコメントしている。
 パリ協定は気温上昇を2度未満に抑えるとの長期目標を掲げている。目標達成には、CO2濃度を世界平均で420ppm程度に抑える必要があると指摘されている。ハワイのマウナロア山頂の観測所で2013年5月に初めて400ppmを超えた後も上昇ペースが止まっていない。2015年のCO2の世界平均濃度は産業革命前(278ppm、1750年頃)の144%になっている。
 因みに、国立極地研究所(極地研)が、南極の昭和基地のCO2濃度が、5月14日に400ppmを初めて超えたと7月に発表している。CO2濃度は人間活動が活発な北半球で春ごろに高くなるが、排出源から遠く離れた南極は地球で最も濃度が低い場所と考えられているからである。

 今日の天気は曇り、夕方から雨の予報。朝の畑作業は玉ねぎ苗植え、とりあえず100本。春の収穫が楽しみ。
 散歩で見つけた”ツワブキ”の花、道横の植栽地で。”ツワブキ”は、数少ない秋~冬にかけて花を咲かせる草花だ。
 キク科の花なので、菊様の黄色い一重の頭花である。葉は大きくて形はフキ(蕗)に似ており、葉色はとても艶々(つやつや)している。名(ツワブキ)の由来は、このツヤ(艶)のあるフキ(蕗)の様な葉からツヤバブキ(艶葉蕗)→ツヤブキ→ツワブキとなった。葉に厚みがあるので「厚葉蕗」→ツワブキとなった説もある。
 葉が大きくて艶があり、観葉植物となっているが、”ツワブキ”の花も良い。葉には、斑(黄斑)が入っているものや、白斑葉、縮葉などもあると言う。因みに、葉や根茎に強い抗菌作用がある成分(ヘキセナール)を含んでいるので、湿疹・切り傷・火傷などに効果がある(葉を火で炙り、刻んで用いる)と言う。因みに、早春の若葉はお浸しで美味しい、とか。
 ツワブキ(石蕗、艶蕗)
 キク科ツワブキ属
 常緑多年草(宿根草)
 開花時期は10月~12月
  (初冬の季語になってる)
 花は菊様で、花色は鮮やかな黄色
 花が終わるとタンポポに似た種ができる


福井「越前ガニ」が漁解禁、初競りで1匹37万円も

2016-11-07 | 食・レシピ
 「カニ」は好きですか。
 日本海の風物詩、ズワイガニ漁が11月6日解禁された。
 5日夜に越前町大樟の越前漁港からは約50隻の船が漁に出発。強風でしけの恐れがあったため船の操業時間を大幅に短縮しての漁となり、6日早朝に船が帰港。午後2時からの初競り。
 福井県坂井市の三国漁港と越前町の越前漁港で特産の「極・越前ガニ」が初競りにかけられた。越前町漁業協同組合では過去最高の1匹37万円の値が付いた(昨年の初競りの最高額は10万4千円)。県漁連三国支所でも最高30万円だった。
 県では一定以上で形の良い越前ガニを「極:ゆでた重さ1.3kg以上、甲羅幅14.5cm以上、爪幅3cm以上の基準」と名付けてPRしている。
 漁期は雌(セイコガニ)が12月31日まで、雄は脱皮後間もない「水ガニ」を含めて来年3月20日まで。
 追加)ズワイガニ「松葉ガニ」、初競りで130万円
 7日朝に開かれた鳥取港(鳥取市)でのズワイガニの初競り、1杯に過去最高の130万円の値が付いた。競り落とされたのは、甲羅幅14.5cm、重さ1.28kgの雄のズワイガニ「松葉ガニ」。5種類の基準を満たした県産最高級ブランド「五輝星(いつきぼし)」で、従来の値段(70万円)の記録を大幅に更新した。五輝星は昨年は174杯しか揚がらなかった。

 晴れ。今日は立冬、北海道でこの節最大の積雪を観測したとのこと。こちらも、最高気温11℃と12月の気温。風があり、寒さを感じる。
 いつもの散歩道の”ハウチワカエデ”。綺麗な紅葉、見事。散歩道にも落ち葉が増えてきた。名(ハウチワカエデ)の由来は、葉の形を天狗の団扇に例えた。大きな葉だから、紅葉が映える。
 ハウチワカエデ(羽団扇楓)
 別名:名月楓(めいげつかえで)
 学名:Acer japonicum
    本州に分布する日本固有種
 カエデ科カエデ属
 落葉高木
 開花時期は4月~5月
 雄花と両性花が混生する
 紅葉は10~11月


いけばな小原流展を鑑賞

2016-11-05 | まち歩き
 街に出かけた。仙台支部沿い率90周年記念 いけばな小原流展で、いけばなを鑑賞してきた。会場には沢山の方々がおり、大盛況だった。



 今日の天気は晴れ。気温は高く、最高気温20℃とかで、10月初旬の気温。でも、今日だけの暖かさとか・・。
 日の出前に起きたら、朝やけがとても綺麗。暫くしたら、朝日が上って来た。・・今日も一日元気に過ごせます様に。お花を見ると、元気が出る。


喫煙は「がんに繋がる遺伝子変異を誘発」、肺がんのリスク上昇

2016-11-04 | 健康・病気
 国立がん研究センターや理化学研究所など日米英韓の研究チームが、米科学誌サイエンスに発表した成果(11月4日付)。
 成果は、がん患者5243人分の全遺伝情報を解析した。喫煙者患者2490症例、非喫煙者患者1063症例、喫煙データなし1690症例の合計5243症例である。喫煙との関連が報告されている17種類のがんについて、喫煙者と非喫煙者で遺伝子変異の数などを比較したもの。これによると、たばこを多く・長く吸う人ほど細胞ががん化する原因とされる遺伝子に突然変異が起き、たばこの化学物質によって誘発されることが明らかになった。通常、遺伝子の突然変異は自然に修復されるため、大量に蓄積することはない。
 最も多い肺がんでは、毎日1箱(20本)を1年間吸うと150個の突然変異が蓄積すると推計された。
 ◆タバコで起きる遺伝子の変異(国立がん研究センターによる)
 1日1箱を1年間吸い続けた場合
 肺  150個
 喉頭  97個
 咽頭  39個
 口腔  23個
 膀胱  18個
 肝臓  6個

 晴れ。気温は11月並みで、少し寒さを感じる。青森で初雪を観測、とあるから寒さが南下して来る。
 道の傍の”ヒサカキ”に黒い実が付いている。実の近くに小さな蕾が見える、もう春の準備かな。”ヒサカキ”は雌雄異株なので、この実が付いているのは雌木。でも、雄花・雌花だけを付ける雄株・雌株だけでなく両性花の株もあると言う・・まだ見た事がない。因みに、雄花と雌花は、4月10日のブログで紹介。
 名(ヒサカキ)の由来は、「榊に非ず」から「非さかき」説、サカキより小振りから「姫サカキ」説がある。
 ヒサカキ(姫榊)
 学名:Eurya japonica
 ツバキ科ヒサカキ属
 雌雄異株(常緑小高木)
 開花時期は3月~4月
 白い小さな花が葉腋(ようえき)に付ける
 5弁花で花径は数mm
 雄花は鐘形で、雌しべは退化して見えない
 雌花は杯形、雌しべのみで花柱は3裂してる
 果実も径数mm程で、秋に黒紫色に熟す
 サカキの代用として枝葉を神前に供える


中年者の日常生活動作の保持には人と一緒の運動・スポーツが有効

2016-11-03 | 健康・病気
 筑波大学武田文教授らの研究グループの分析。
 中年者(50歳~59歳)の日常生活動作能力を保持する上で、男性では運動・スポーツが、女性では趣味・教養および運動・スポーツが、有効であることが確認された。男女とも、運動・スポーツは、人と一緒に実施する場合のみ日常生活動作を保持する効果が見られた。すなわち、中年者の身体機能を良好に保つ上で、運動・スポーツは人と一緒に実施することが有効であることが見出された。
 厚生労働省が全国で実施した「中高年者縦断調査」第1回(2005年)および第6回(2010年)の回答者22,770名のデータを用いて、中年者の余暇活動や社会活動(趣味・教養、運動・スポーツ、地域行事など)が5年後の日常生活動作に及ぼす影響を分析した。
 分析はオッズ比で表示
 オッズ比:実施していない人を1とした場合の「日常生活動作能力」不良のリクス
 ○を実施している人は、実施していない人に比べて、5年後の日常生活動作が不良であるリスクが小さいと言える
 ◆中年者の日常生活動作に影響する余暇活動・社会活動は
 男性
 趣味・教養  0.91
 運動・スポーツ 0.70   ○
 地域行事   1.02
 子育て支援・教育・文化 1.33
 高齢者支援 1.13
 女性
 趣味・教養  0.80
 運動・スポーツ 0.79   ○
 地域行事   0.98
 子育て支援・教育・文化 1.61
 高齢者支援 1.32
 ◆運動・スポーツ
 男性
 一人で実施  0.81
 他者と実施  0.68   ○
 いずれもあり 0.79
 女性
 一人で実施  0.90
 他者と実施  0.74   ○
 いずれもあり 1.15

 今日は文化の日。
 この日には、文化の発展に功労のあった方々に勲章が授与される。これらの方々に”おめでとう”と”ありがとう”の言葉を贈りたい。
 ◆文化の日
 1948年(昭和23年)に「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として国民の祝日に定められた。
 この日(11月3日)は明治天皇の誕生日で、戦前には「明治節」の休日であった。因みに、この日は統計的に晴れとなる日が多い・・今年も晴れた。
 散歩で、”イヌホオズキ”を見つけた。花が咲いており、黒い実も付いている。”イヌホオズキ”に似る、アメリカイヌホオズキ・テリミノイヌホオズキ・オオイヌホオズキの区別はとても難しい。花・葉・果実の付き方・果実の照りなどで区分するが何れも微妙なので難しい。私は果実の付き方で区分し、”イヌホオズキ”の実は房になり、果柄が少しずつずれて付いている。
 名(イヌホウズキ:犬酸漿)の由来は、ホウズキに似ているが液果は黒く、これを包む赤橙色の萼がなく、使い道がないからと言う。別名でバカナスと呼ばれる。
 イヌホウズキ(犬酸漿)
 別名:バカナス
 ナス科ナス属
 1年草
 史前帰化植物だと考えられている
(史前帰化植物とは稲と随伴して渡来した植物)
 開花時期は7月~10月
 花は径6mm位、5裂して裂辺は尖る
 果実は未熟な場合には青く、小さいトマト様
 熟すと径7mm~10mmの黒色の果実となる
 果実には光沢がない


土着の根粒菌を用い、ダイズ畑での温暖化ガス発生を削減

2016-11-02 | 環境
 東北大学と農業・食品産業技術総合研究機構は、温暖化ガスの「一酸化二窒素(N2O)」がダイズ畑から発生する量を土着の微生物を活用して減らす手法を開発した(10月20日情報公開)。「一酸化二窒素(N2O)」を窒素に変える根粒菌をあらかじめダイズ種子につけておくと、収穫期に畑から出る量を3割減らせた。
 温室効果ガスは二酸化炭素(CO2)の他に、メタン(CH4)や一酸化二窒素(N2O)などがある。中でも、「一酸化二窒素(N2O)」は温暖化効果が二酸化炭素の約300倍穂で、オゾン層破壊の原因にもなる。発生は農耕地からが6割を占めるとされ、ダイズは世界的に生産量が増加しており、農耕地全体の6%を占めている。
 ダイズ(大豆)の根に住む根粒菌は空気中の窒素を植物の栄養源となる窒素化合物に変える。「一酸化二窒素(N2O)」を窒素に分解できる菌もいる。研究では国内32カ所の農地から「一酸化二窒素(N2O)」を分解できる根粒菌を63株集め、ダイズにまぶして栽培した。これにより、ダイズ畑からの収穫期のN2O 発生量を30%削減できることを野外実験で証明した。もともと国内にいる根粒菌を使うため、環境への影響が小さく、農地で応用しやすいとみる。
 ◆温室効果ガス排出量
 温室効果ガス排出量は、直接大気を測定せずに、統計データなどに基づき算定する。排出量は活動量に排出係数と地球温暖化係数(GWP)をかけて一酸化炭素(CO2)換算として算出する。2013年以降はIPCC第4次評価報告書(2007)のGWP(メタン:25、一酸化二窒素:298 など)が使用される。
 一酸化二窒素(N2O)
 一酸化二窒素は大きな温室効果を持つ気体であり、大気中の寿命(大気中の総量を、大気中で年間に分解される量で割った値)が114年と長い。海洋や土壌から、あるいは窒素肥料の使用や工業活動に伴って放出され、成層圏で主に太陽紫外線により分解されて消滅する。

 晴れ。気温は低く、最高気温11℃とかで、12月の気温かな。
 所用があり、街に出かけた。通りの街路樹(銀杏)は黄葉が大分進んでいる。まだ葉は落ちていないが、銀杏の実が沢山落ちている。・・拾う人もいない。


 畑では、食用菊(しょくようぎく)の花の盛りである。霜が降りる頃にはお仕舞となる。
 食用菊とは、食用として栽培されている菊である。菊の花弁(かべん、花びら)を食べるもので、チョットほろ苦い味、切れの良い歯ごたえ、ほのかな香りが特徴である。菊は奈良時代に中国から薬用として渡来したもので、江戸時代に品種改良して食用にした。因みに、菊が”国の花”となったのは鎌倉時代である。
 菊の食べ方は色々である。色どりなら、味噌汁や吸い物などに放つ。色どりとシャキシャキした歯ごたえなら、茹でてお浸し・酢の物・あえ物など。保存するには、蒸して海苔の様に乾燥させる(干し菊・のし菊と言う)。
 食用菊の品種は色々あるが、2大品種が良く知られている。黄色い花弁の阿房宮(あぼうきゅう)と薄紫色の延命楽(えんめいらく)である。阿房宮は青森県南部地方、延命楽は「もってのほか」として山形県や「おもいのほか」「かきのもと」として新潟県が特産地である。畑の菊は頂いたもので、花色が黄・薄紫とも品種名は不明。
 ◆食用菊の甘酢漬け
 花びらのみを毟(むし)る・・余り苦いのを好まない方は中心部を少し残す
 お湯を沸かす。お湯には少々の酢を入れておく
 湯が沸いたら火を止める
 菊の花びらをお湯をくぐらす様に入れ、直ぐに取り出す
 取り出して直ぐに冷水に入れ、ザルにあける(水切り)
 用意した甘酢に入れる・・・完成


2016年こんなのあるんだ!大賞、奈良の「柿バター」受賞

2016-11-01 | グルメ
 全国の地方新聞社でつくるネット通販サイト「47CLUB」は、全国各地の特産品を競う「こんなのあるんだ!大賞2016」を発表した(10月31日)。
 大賞は、サイト「47CLUB」で販売する、約1,350ショップ、約3万7,000点の商品の中から、各都道府県を代表する「こんなのあるんだ!」商品を発掘し、日本一を決める。年に一度のアワードで、本年が3回目の開催となる。
 授賞は、「商品部門」と「ショップ部門」。「商品部門」では、日本全国の地方新聞社がサイト「47CLUB」で取り扱う自都道府県商品の中から商品2つを推薦し、8月に行われた全国6地区のブロック予選で、当該エリア新聞社の投票により優秀賞(ブロック代表)を選定した。この中から、大賞は奈良県の「柿バター」(奈良新聞社推薦)が選ばれた。
 柿バター
 柿バターは、カキの果肉を煮詰めてバターと練り合わせた商品で、やさしい甘みとバターの香りが特徴。パンなどに塗って食べる。
 「ショップ部門」は、最優秀賞にかねきち(滋賀県)が選ばれた。
 ◆優秀賞(商品部門) 6ブロック
 北海道・東北ブロック  「防災明かり こけし」 しまぬき(宮城県)
 関東ブロック      「浜名湖 うなぎの刺身」 魚魚一<とといち>(静岡県)
 北信越ブロック     「スノーモンキー そば茶」 BonSarrasin<ボンサラザン>(長野県)
 東海・近畿ブロック   「柿バター」 奈良吉野いしい(奈良県)
 中国・四国ブロック   「代打ち麺ロール」 こんぴらや(香川県)
 九州・沖縄ブロック   「にんじん焼酎 珍(めずらし)」 研醸(福岡県)
 ◆優秀賞(ショップ部門) 5ショップの中から1商品
 ローズメイの通販/株式会社ローズメイ(秋田県)
 見田元七商店/株式会社見田元七商店(新潟県)
 近江牛通販 かねきち/かねきち(滋賀県)
 バランタイン/株式会社カフェバランタイン(兵庫県)
 Koko’o(ココオ)ショッピング/ Koko’o
 ◆47CLUB
 「地方を元気に 日本を豊かに」を合言葉に、全国の地方新聞社が発掘・厳選した地域の商材を販売するインターネットサイト。2008年に運営会社の㈱47CLUBを設立。
 インターネット販売の他に、全国の事業者様の販路拡大課題、商品開発課題に対してのソリューションやサポート事業展開を行っている。
 HP:http://www.47club.jp/

 午前中は曇り、午後から雨。気温は平年並みと低い。11月7日は立冬だ・・冬物を用意しなくては。車のタイヤ交換も考えなくては。
 近所の畑に、”キクイモ”の花が咲いている。”キクイモ”は、イモができる品種とできない品種(イヌキクイモ:犬菊芋と言う)があり、両者に外見にほとんど差異がない。両者は開花期が少し異なり、犬菊芋(いぬきくいも)は7月~8月頃の開花、菊芋(きくいも)は9月~10月頃開花。
 畑のは、イモができる”キクイモ”(・・でしょう)。10月末頃に地中に塊茎を作り、収穫できる。繁殖力はとても強く、掘り残した小さな芋でも翌年には大きく成長する。
 名(キクイモ:菊芋)の由来は、文字通り、黄色い菊の様な花が咲き、生姜に似た芋(いも・根茎)ができるから。因みに、原産地は北米大陸で、ヨーロッパを経由して江戸末期に日本に伝来した。
 キクイモ(菊芋)
 別名:唐薯(からいも)、八升芋(はっしょういも)
 学名:Helianthus tuberosus(菊芋)
    Helianthus strumosus(犬菊芋)
 キク科ヒマワリ属
 落葉性多年草(高さ2m前後と大型)
 原産地は北米大陸、江戸末期に日本に伝来
 開花時期は9月~10月
 茎頂に黄色の舌状花(10~15枚)、中央に黄色の筒状花
 10月末頃に茎葉が枯れ、根塊を収穫できる