三岸好太郎美術館は公立の個人美術館の先駆けといわれ、妻で画家の三岸節子から寄贈された好太郎の代表作の多くを所蔵しています。
1年を四つぐらいの会期に分かち、一つは「特別展」、他は所蔵品展と銘打って彼の作品などを展示していますが、展覧会ごとにテーマを設定し、新たな知見や「見る角度」を提供してくれるところには、ほんとうに頭が下がる思いです。
出世作「檸檬持てる少女」(冒頭画像の左から2枚目)や「 . . . 本文を読む
ムロランアート・プロジェクト「鉄と光の芸術祭」と、しらおいルーツ&アートを回ってきました。
室蘭のほうは最終日9月23日が間近なので、とりあえず、道順を記録しておきます。
札幌7時30分発 特急すずらん2号
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東室蘭8時58分着。室蘭行き普通列車4454M、9時5分発に乗り換え
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室蘭9時17分着
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6分歩いて「室蘭観光協会前」から道南バス「循14 地球岬団地行き」(9時31分 . . . 本文を読む
(承前)
お待たせしました。
8本目でようやっと「越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭2024」の紹介に移れます。
最初は、越後湯沢でレンタカーを借りて、山を越えて津南 つ なん町方面に向かう途中にあるこの作品。
土・日・祝日は予約制でなければ入れません。
筆者が越後妻有を回り始めた9月13日は金曜で、しかも朝8時半から開いているので、きょう行っておくのが得策です。
作戦 . . . 本文を読む
20日は朝から「地下鉄 1day きっぷ」でギャラリー巡り。
朝から雨が降ったりやんだりの空模様でした。
まず、地下鉄南北線麻生駅で「石狩庁舎前」行きのバスに乗り継ぎ、Art Warm での第13回石狩美術協会展へ。
■第13回石狩美術協会展 (2024年9月15~22日、石狩) - 北海道美術ネット別館8年ぶりに石狩美術協会展におじゃましました。石狩市は札幌の北隣にある人口5万7千人 . . . 本文を読む
8年ぶりに石狩美術協会展におじゃましました。
石狩市は札幌の北隣にある人口5万7千人のマチです。
もともとは石狩川河口でサケ漁などで栄えましたが、1960年代以降は札幌のベッドタウンとして発展し、93年には役場(市役所)も川沿いの旧市街から札幌にほど近い住宅街のほうに引っ越してきました。
96年に市制施行。2005年には石狩市、厚田村、浜益村が合併し、日本海に沿って縦に長い市域となりま . . . 本文を読む
およそ20年ぶりに制作・発表を再開したのが2010年。
それ以降の瀬川葉子さんの精力的な活動ぶりには目をみはるものがあります。
とにかく巧いし、手法は独特だし、質量ともにたいへんな仕事だと思います。
会場にあった略歴によると瀬川さんは1954年生まれ。
「特美」の略称で知られ多くの作り手を輩出した北海道教育大札幌校の特設美術過程を卒業しました。
瀬川さんの作品は抽象絵画といえますが . . . 本文を読む
現展は現代美術家協会の略称ですが、いわゆる現代アートの団体公募展ではなく、平面、写真、立体、工芸の各部があります。
今回は、東京の国立新美術館で開かれた第80回現展に出品した道内作家をはじめ、本部からの賛助出品、盛岡など在住の道内出品者、現展の岩手・北海道作家を中心とした「AXIS NORTH」の出品者ら、多彩な顔ぶれの18人が参加しています。
冒頭画像、右側は細川久美子さん(札幌)「IR . . . 本文を読む
(承前)
国内最大級のアート・イベント「 越後妻有 (えち ご つ ま り)アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」の会場は、新潟県十日町市と津南町です。
越後湯沢(新潟県湯沢町)は会場ではありません。
地図を見るとわかると思いますが、首都圏から鉄路で訪れる人は、上越新幹線を越後湯沢で降り、在来線の上越線に乗り換え、さらに六日町駅(南魚沼市)で「ほくほく線」に乗り換えて、メイン会場のある十日町 . . . 本文を読む
9月16日(月)
夕べおそく、3泊4日の旅から帰ってきたわりには元気に早起きしたので、思い切って室蘭に「鉄と光の芸術祭」を見に行こうかと思いましたが、自重して自宅で休憩していました。
17日(火)
午後から自家用車を出し、黒い森美術館に白濱雅也木彫作品展を見に行きました。
18日で終了。別項で紹介済みです。
■白濱雅也木彫作品展「もう森には帰れない」(2024年9月9~18日、北 . . . 本文を読む
(承前)
常設展示は見る時間がありませんでした。
「日本が見たドニ|ドニの見た日本」はすばらしい展示でしたが、なんと、会場には他の客がだれもいませんでした。
すいている美術館は何度も体験していますが、1時間いて最初から最後まで完全にひとりぼっちというのは記憶にありません。
首都圏から新幹線に乗って見に行く価値のある好企画なのに…。 たくさんの人に見てほしいなあ。
美術館の前にある . . . 本文を読む
東京から帯広を経て十勝の豊頃町に移ったのちも精力的な活動を続けている白濱雅也さん。
今春には1年間の期限つきながら突然礼文島に転居して周囲を驚かせました。
個人的には絵画やポップな立体造形のイメージが強い白濱さんが木彫だけの個展を開くのは意外な感じがしました。
ただし、札幌国際芸術祭(SIAF2017)の関連プロジェクトではクマのお面のような木彫を発表していますし、本郷新記念札幌彫刻美術 . . . 本文を読む
(承前)
トキエアが新潟空港に着くのは午後2時。
もう少し早めに着いたら、新潟で用事を足せて便利です。
ですが、そもそもトキエアは新潟の人のためにある航空会社です。
新潟から出発して札幌や東京で用を足せるようなダイヤ設定になっているのは、やむを得ないでしょう。
新潟空港も、タラップを降りて徒歩でターミナルビルに入ります。
ターミナルビルの中は近代的です。
空港か . . . 本文を読む
(承前)
新潟行きのトキエア「TOK/BV102」便は定刻より15分遅い0時半に丘珠空港を出発しました。
何が楽しいといって、丘珠空港を出て南に向かう飛行機は、札幌の上空を通過するわけです。
札幌に長年住んでいますが、その上を飛ぶ機会はめったにありません。まるで遊覧飛行です。
新千歳空港は札幌から南に離れているので、大半の路線は苫小牧などの上空を通ります。
離陸直後はだいたい、 . . . 本文を読む
(承前)
2024年9月12日。
3泊4日の旅に出発です。
目的地は新潟市ではなく、新潟県の十日町市と津南町です(ただし宿泊は越後湯沢)。
今回、先ごろ北海道の航空便に参入した「トキエア」に乗ってみることにしました。
所有機材はプロペラ機2機のみという新顔ですが、新千歳ではなく、丘珠から新潟に行けるというのがユニークです。
筆者は、丘珠空港には何度か行ったことがあります(以前、 . . . 本文を読む