まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

赤とんぼ 飛んで甲子園に 水を打ち 

2009年08月24日 | 自然
 「明日の朝こそはゆっくりと寝るぞ・・・」と、決めてかかって・・。というのも、昨日は夕涼み会があったもので、奥様公認でビールが堂々と飲めて、しかも奥様のお酌つきでビールが飲めて・・・。久々に・・ビールを飲んだんだから・・・朝はゆっくりと寝るぞ・・と、しっかりとカーテンまで閉めて寝たのに・・。

 

 なんという快晴で・・、しかも肌寒くて肌寒くて・・。寒いと言っても20度は超えているのに・・。「おお・・、さむい・・」と、家族三人が・・朝から震えながら起きてしまって・・・。寒いという気温ではないのだが・・、それまでの気温差なんだろうか・・。湿度の具合なんだろうか・・。湿度は・・52%というから・・ほぼ・・カラカラ状態・・。

 だから・・ベランダにセミが二匹ほど・・転がっていた。死んでいるものだと思っていたが、九時過ぎになると羽ばたきだして・・カーテンに止まって休憩していた・・。<変なセミだなぁ・・>と思っていたのだが・・。

 

 NHKの夏休みこども科学電話相談・・って、番組があるんだけれど・・。

 「セミはなぜ、夏になると鳴くのですか?」っていう質問があった。内心・・<当たり前やろ・・。セミは夏に鳴くもんやないか・・>って、思った。たぶん、みんなも、そう、思うと思う・・。

 「セミはある温度にならないと・・体が硬直して動けないのですよ。温度がある温度まで上昇すると、体が動くようになって鳴けるんです。セミは温度を感じて鳴くんですよ・・」

 「へ・・・。」と、私。ベランダに裏返しになって、おなかを天に向けて転がっていたセミが・・・パラパラという音をたてて、網戸に這い上がり、そこで日光浴をして、太陽の光を存分に吸収して体温を上昇させ、・・

 

 やがてには・・力いっぱい・・大空に飛び去って行ってしまった・・。

 そういえばそうなんだ・・。シャカシャカ・・というクマゼミとか・・、ミーンミーンというミンミンゼミとかは真夏の暑い時期にしか鳴かないし、カナカナと鳴くひぐらしや、ツクツクボウシは・・朝夕にしか鳴かない・・。みんな・・、自分が生きられる温度を感じて鳴いているってわけだ・・。

 そうなんだな・・。人間も暑い夏の昼間にはお休みをして、涼しくなったら動きだすようなもんだ・・。自然って、そういう働きなんなんだな・・と思った。

 

 このサトイモの葉っぱ・・、みなさんも見た記憶があると思うのだが・・。

 「なぜ・・サトイモの葉には露がたまるんですか?」って、思ったことはないはずやね・・。あたりまえだと思っている・・。でも・・、こどもたちは、それを当り前だとは感じないから質問してくる・・。

 「葉っぱが露で光るのは・・水分をはじくから・・露になるんですよ。なんで、水をはじくか・・って、いうと、水分で葉っぱが腐ってしまうからなんです。葉っぱが腐らないように・・水分を受け入れないように・・水をシャットアウトしているんです・・」

 こういう・・教育を受けましたか? こんな知識を学習しましたか?目が点になるようなことが多くなりました・・。「へぇ・・、そうなんや・・」みたいな。私だけが・・、そういうことを感じているんだろうか・・。

 

 そういう目で自然を見てみると・・・、カラスが田んぼで稲をつつくのも、オサルがかぼちゃを食べるのも・・ツバメが低空飛行をするのも、それなりの事情と、それなりの理由があって、それなりの本能で動いているってことなんやね。

 なぜ、ゴーヤはにがいの? なぜ、トウガラシは辛いの? なぜ、たまねぎは切ると涙が出るの? みんなみんな・・、それなりの事情があって、植物が食べられないように自衛をしてるんやね・・・。 

 お昼からは・・・激闘の高校野球に手に汗を握って・・・感動のドラマで終わって・・すばらしい夏休みに大きな拍手をしたもんです。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


 


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