まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

虫鳴いて 五百羅漢の 堂の裏

2009年08月27日 | 自然
 またまた・・書いた日記を操作ミスで消してしまった。だから・・書き直しをするんだけれど、先のような情熱はないかもしれない・・。ということで、全くの別な話題に置き換えて・。

 若いころ・・、高校生の時だったかに・・学校をエスケープして・・お遍路に出た。四国霊場1番さんから歩きだして・・2番・・3番と・・。

 

 このお寺に来ると・・おばあさん一人がお寺にいて・・、墨もかすれて、筆もよれよれで・・・納経帳にはかすれた文字ばかりが並んでいた・・。あれから・・あれから・・。お寺は立派になって・・見違えるようになっていた。

 

 参道には・・睡蓮の可憐な花が幾つも幾つも咲いていた・・・。時代は・・物事を忘れないんだなぁと思った・・。

 そこからしばらく下がると・・地蔵寺という、これもまた・・古いお寺があった。ここには・・羅漢堂という奥の院みたいなお寺があって、等身大の羅漢像が・・五百体も並んでいる・・。これを・・「五百羅漢」というのだそうだ。

 

 この中に・・亡き人がいる・・と言われたものだけれど、いくら探しても・・私の父親に似た羅漢さんはいなかった・・。ここも・・何度も何度もお参りはしたけれど、ついに・・父親に似た人には出会わない・・。

 

 その地蔵寺に、こんなものが奉納されていた・・・。小さな小さなお地蔵さんだ。高さにして・・5センチから10センチ程度の焼き物のお地蔵さんだ。

 こんなものもあった・・。

 

 最初の夜は、この地蔵寺の前の古い宿屋で泊った記憶が残る・・。今、そのお店は姿を消していた・・。

 時代は・・物事を忘れて行くんだなぁと思った・・。

 

 私もまた・・、いろんな思い出を忘れ去りながら・・過ぎて行くんだなぁと思った・・。最近は、あまりにも忘れすぎるきらいはあるのだけれど・・。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。



  

ツイッター

<script type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>