KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

桜で百句

2011年05月05日 | 俳句
天気 曇

結社で今年、「桜で百句を作る」という企画をしている。無論参加は自由。
主宰は桜行脚をしてきたので全国の名桜を見てきた人だ。
この企画、私が結社に入ったばかりの頃にも若い人を中心に行っていて、私は俳句を作り始めてまだ1年足らずというのに無謀にも参加して、3年続けた。怖いもの知らずの頃だったから、類句類想など気にもせずに春にはひたすら桜の句を作ったものだ。
何かの本で「俳句の上達は経験年数ではない、500句を作ったら初心者を脱出できる」と読んだので、遅い出発だった私でも、数を作れば先輩に追いつけるかも・・と。

で、今回は・・百句が揃ったら提出しよう、という軽い気持だった。締切は5月末でもあるし。仲間に「参加する?」と聞かれても、そう答えてきた。
が、あの大震災。とても桜へ気持がいかない。ま、いっか、百に達することがなくても、もう3回も経験しているのだから・・と。
それでも、始めれば欲が出る。幸いなことに今年の桜は開花が遅かった。何とかなるかなあ、と桜の散り始めた頃にまとめてみたが、とても半分までも句が残らない。「咲いた桜」の句があまり作れていなかった。毎年、遠出して見に行く桜も、今年は行く気分ではなかったし。
おまけに、花見は私にとって写真撮影の方が楽しいし・・

そんな時、句会の仲間が、多摩森林科学園への吟行を用意してくれた。ここの桜は我が家よりも咲く時期が遅いうえに様々な桜があって長い時期楽しめる。その日とその時の句でかなりの数を作ることが出来た(といっても半分くらいしか残せなかったが)。不思議なことに句仲間と行けば句を作れる。企画してくれたTさんに感謝感謝。
そのおかげで、何とか100句を残せそうなので、昨夜から始めて、今日ようやくまとめ上げた。何だか葉桜の句が多くなってしまったけれど・・
桜百句を終えないと、他の季語へ目が向かない。立夏も近いしもう新緑も濃くなっている。

花過ぎの夜や句を捨つるなほ捨つる KUMI
コメント (4)
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