KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

月例会・竹橋

2012年11月11日 | 俳句
天気 曇のち雨

今月は池袋から場所が変って竹橋の科学技術館の会議室。
電車は中野で東西線に乗り換えれば良いから、いつものように新宿や池袋の雑踏を通らないので気分的には楽ではある。けれど、不便な人もあるのだろうか、今日は参加者が少なかった。何が原因なのかなあ・・と。

少し早く行き、北の丸公園でも散策しようと思ったが急に冬めいた寒さと、故あって持った荷物が重く、諦めた。相変わらずお濠端は走る人が途絶えない。


今日は出す句に苦労した。10日締切の結社誌の投句を終えたばかりで、その中の句を出す訳にもいかない。立冬過ぎてからは「冬の季語」と思ってばかりで、あまり句が作れない。ま、いいか、と取り繕って出した句、2句が特選に、1句が並千になりほっとした。
さて、その2句のうちの1句、原句は
  菊膾越後の夜の暗さかな KUMI
先月新潟へ行ったとき、スーパーで「もってのほか」が安く売っていた。生産地だから安いのは当たり前。その夜、現地で茹でて食べた。山の中だから外の暗さとしんと静かな闇。当然ながら「暗」という表現にしたのだが・・主宰に添削された。
  菊膾越後の夜の深さかな 添削後  
なるほど・・である。
主宰は新潟日報で句の選者を長くしているし、越後は始終訪れていて縁深いところ。「暗さ」では越後という地が暗いところに思えてくる、私としては困る、「夜の深さ」で句に深みが出るでしょう、と。脱帽、納得。

良い句にたくさん出逢えて満足したのだが、今日の一句を作りそこねた。
たった一枚だけ撮った写真でやっと作れた。

走る人また来る冬のお堀端  KUMI
コメント (6)
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