吟行句会・向島百花園

昨日は、向島百花園での隔月の吟行句会。
天気はすっきり晴れて、都心でこんなに空の青い日があるものなのか、と思うほどの美しさだった。でも冷たい木枯しびゅんびゅん。
百花園は、なぜかあまり風が当たらない。場所によっては日向ぼっこ気分を味わえて句作にはとても良い日だった。といって良い句が出来るとは限らないが。
園の真ん中にある櫨（はぜ）の紅葉が何よりも目立った。何十回と行っているのに、こんなにきれいに紅葉したのを見たことがない。散り始めていて、上も下も紅葉一色。空の青さが際立った。吟行にいつも持参のコンパクトデジでも、まあまあの写りよう。

なので、この木を見上げていたときの句がいちばん良かった。
紅葉の向こうにはスカイツリー。本当はもっと迫力のある位置なのだが、コンパクトデジではそれがちょっと・・

句会のあと、夕方からは浅草の蕎麦屋で句会の世話役をしている仲間の句集出版記念の会となった。といっても出席者は7人で、気心の知れた和気あいあいの席。去年の忘年会のときと同じように、店のおかみと従業員3人の津軽三味線の合奏を聞かせてもらった。（顔は加工しています）今年は太鼓も加わって迫力満点。

津軽三味線、聞くと病みつきになる。去年弘前で聞いて以来、体に沁みこむような生演奏の迫力に魅了された。
珍しく夜まで楽しんでの帰宅になった。

櫨紅葉瞼の燃えてゆくやうな　　KUMI