異常気象

天気　晴

初夏のような気温が続いて、今頃に咲くはずのない八重桜がどんどん咲いていく。通りの向こうに八重桜が4本あって、それがあっという間に咲いてしまった。
本当ならソメイヨシノが満開の時期のはずが・・今日はとくに気温が高くて夏日とか。
で、このまま夏になるのかと思いそうだが、明日は平年並みになるというから、困ったもの。

以下は一昨日、枝垂桜を見に行く前に寄った、武蔵国分寺の写真。
いつもお詣りする薬師堂。薬師如来様は重要文化財で、年に一回の御開帳でしかお会い出来ない。こちら方面への散歩の途中はいつもお詣りする。境内も賽銭箱も花屑まみれだった。


お寺の境内は広くはないけれど先々代のご住職が万葉植物園にして、さまざまの由緒ある草木を植えて万葉集の歌を添えてある。万葉集とは関係ないけれど、本堂の前に戦後すぐ三笠宮様がお手植えされたという立派な山桜があって、それが散り始めていた。


上の写真を撮ってから桜に背を向けたとき、突然風が吹いて花吹雪に包まれた。
慌ててカメラを構え、設定をどうしよう、と思っているうちに花吹雪は終わってしまい、撮れたのは・・飛花のお終いだけ。


少し待ってみたけれど、そうそう旨くは吹雪いてくれない。
イカリソウ（碇草）とバイモ（買母）




境内の隅に、4年前に植えた、まだ細い枝垂桜がある。早咲きのようで、薄いピンクの色も褪せ葉っぱも目立つようになっていた。この木は京都醍醐寺の「太閤桜」の末裔なのだそうだ。いつか見事な枝垂桜になると思うけれど、それまで私は待てない。


どんどん年をとるソメイヨシノ、でも、このあたりには枝垂桜が目立ってきた。良いことだと思う。長くても寿命が人間と同じというソメイヨシノよりも、長く生きる江戸彼岸系の枝垂桜の方が土地に馴染む。

飛花落下如来へ祷る背に肩に　　KUMI