KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

「俳句」 佳作作品

2018年04月30日 | 俳句
天気 晴

写真は、昨日の公園の花壇。

今日で4月はお終い。一ヶ月の句を整理する日。整理、というか、普段使っている句帳替わりのメモ帳からノートへ、残す句を推敲しながら書き写していく。捨てる句が多い。一昨年の2月から残る句の数がどんどん減って・・というか作る句の数がどんどん減ってしまい、情けないことになっていた。つまり、亡姉の入院からのもろもろで頭から俳句思考が減ってしまったのだ。
あまりの情けなさに、去年の春頃から角川の月刊「俳句」の読書投句欄への投句を15年ぶりくらいに再開した。少しでも自分に喝を入れるためで。といっても結社誌への投句優先なので、私にとっては最良の句とはいえないものばかり。
20年前に句作を始めてから数年間は、「俳句」にも力を入れていた。その結果、最優秀の「推薦」句に何度か選ばれて、5句を誌上に掲載される「栄誉」も得ることが出来た。
そこで読者投句をやめてしまった。「驕り」かもしれないけれど、十分に勉強させてもらった気がしたのだ。勉強は、毎月の結社の句会で出来るから・・と。
でも、あまりにも句が出来ない状態が続いたので、姉の後始末が少しづつ片付いた一年前から、初心に帰ることにした。
その結果は・・佳作ばかり。入選作のない月は、月末の投句をうっかり忘れた月。投句は続けることに意義あり。
まさに、初心者に帰った気分になっている。

二〇十七年
  十月号  佳作 枇杷むいてふるさとの香をしたたらす
 〃十一月号 佳作 あめんぼのひよいと乗りたる雲の上
二〇十八年
 俳句二月号 佳作 秋刀魚焼く金の貸し借りなく暮らし
 〃 三月号 佳作 立ち上がるきつかけのなし日向ぼこ 
 〃 四月号 佳作 凍星や明日着る喪服吊る窓辺
 〃 五月号 佳作 鮟鱇の叫(おら)ぶ口して吊られけり    

鮟鱇の句は、何年か前に句会の席題での即吟。すっかり忘れていたのを、今年、TVで吊るされた干し鮭を見てこの句を思い出した。
雑誌や新聞に投句する句は未発表が原則。ブログに載せた句も除外せねばならない。なのでこのブログには駄句が多い。・・たまに推敲して、結社誌へ出すことはあるけれど。

今日の上の句は、一流の選者に選ばれているので、佳作でもお口直しになるかと思います。

葉桜や車内に眠る運転手  KUMI
コメント (4)
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