KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

蛤(はまぐり)

2018年04月27日 | 料理
天気 晴のち曇がち

珍しく、いつものスーパーに千葉産の蛤が売っていた。それも我が家で買えるお手頃価格。本日の眼玉商品だったらしい。雛祭のころ、びっくりの値で売っていててを引っ込めたけれど。
ということで、ふるさとの味を迷わず買ってきた。

私の作る蛤のお吸い物はちょっと変っている。材料は新じゃがとシイタケ。煮たてて蛤が開いたら取り出して椀へ入れておく。残った汁は灰汁をとり、他に何の出汁も加えず、酒・自然塩・醤油少々で薄めの味付けをしてじゃがいもとシイタケを煮る。じゃがいもが煮えたら、椀の蛤に入れて青菜などを彩りに。今日は家の(マンションの)裏にある山椒の芽を摘んできた。
本当は新じゃががないので古じゃがになってしまったけれど。

以前、スーパーに売っていた蛤を買っていた。でも、どうにも味が良くない。生臭い。そのうちに産地明記は義務付けられて、その蛤が韓国産だったと解った。店に到着するまでに時間がかかり過ぎていたのだと思う。中国産のように不買まではしないけれど韓国産には抵抗もあるし。
子供の頃、海が庭のような家での訳ありの貧乏暮らし、自給自足に近かった。魚はお隣の漁師の家から売れ残りを安く買い、貝は自分たちで海から調達。野菜は借りた土地で自給。学校から帰ると笊を持たされて「これに一杯とっておいで」と。潮干狩り、なんていうレジャーとはほど遠かった。
肉なんて正月用に家の鶏を潰して食べるくらいしか知らなかった。カレーライスにも浅蜊だったから、小学5年の時、何かで母と木更津(隣町とはいえ、私には都会)に行って生まれて初めてお店のカレーライスを食べた。びっくり!肉が入っていた。
「お母さん、このカレー、肉が入ってるよ、浅蜊じゃないよ」と狂喜の声を上げたので、母は恥をかいたそうだ。その話は、かなりのちにまで笑話になったけれど。
そんな訳で、貝にはうるさい。浅蜊の良し悪しの見分けもうるさいので、なかなか買えない。
今日の蛤はまづまづ満足。結構実入りも良かったので、今度また、売っていたら買ってみよう。

山椒の芽ぽんと叩いて母思ふ  KUMI
コメント (4)
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