KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

ほんとうの黄落期

2022年11月15日 | 俳句
天気 雨のち曇

写真は昨日、昭和記念公園の銀杏並木を、一番美しく見える立川からの正面入り口から撮ったもの。無論、私が行ける訳もなく、いつも色々力になってくれている後輩が行ってきた、という写真をスマホで送ってくれたもの。少しトリミングしているので、パソコンからは写真が鮮明ではないかも。
地面の銀杏の葉っぱの方が多くなる時期で、まさに黄落の最盛期。でも、写真では美しいけれど、「現場」は結構ギンナンが匂って足元注意、を怠ると靴底に・・
夢のない話、ごめんなさい。

昨日今日と秋から冬へ移行の天気図、体調最悪で、もう、体が自分のものではないくらいフワフワになっていた。パソコンの前でじっとしているのは平気だから、ブログを書くことは出来る。でも、書く内容が体調の悪さばっかりでは読む方がうんざり・・だろうと思う。おまけに自分で見聞きしていて書けることは、認知症の話ばかり。
何でこんなに色々と問題児ならぬ問題老人が増えていくのだろう?
食事の間じゅう、「助けてください、助けてください」と叫び続ける人が居る。毎食ではないが、鼻から酸素吸入しているのに、何と大声の出ることか。30分も叫び続けるなんて、私にはそんな元気はない。
そういう、周囲に迷惑になる入所者は別の場所で介護士が付きっ切りで食事の世話をするのだが・・多分、その人手がないのですねえ。無論、かなりの費用がかかるので、家族の負担の問題もあるかもしれない。

朝は元気に歩いていた女性が、突然車椅子で昼食に現れた。どうも、転倒して腰を痛めたらしい。ちょっと動いただけで「痛い痛い」を連発している。わ~気の毒。
「トイレに行きたいのよ、我慢出来ない」
「そんなに痛くては無理でしょ。トイレに行かなくてもそのまま用が足せるように看護師さんが〇〇を履かせてくれたから、大丈夫よ」と介護士さん。耳が少し遠いのでどうしても会話が周りに聞こえることになってしまう。要するにそれ用のパンツにしてあるから今はトイレへ行く必要はない、と言うのだが・・認知症になりつつある本人はそれが納得出来ない。初めてなのだろう。その気持は解るけど・・
でも、食事の配膳の最中にそんな話を聞かされ続けてはたまったものじゃない。
「部屋へ帰る」と言い出し、自分で車椅子を動かそうとしても動かない。そりゃ、ブレーキ掛けてあるから。俄か車椅子使用者が自分で操縦できる訳もなく・・隣席の認知症のジイサンが立ちあがり、「オレ、押してやるよ」「ダメダメ、もう少し待って・・」と介護士さんがとんでくる。とにかく、他の人たちへの遅れた配膳の解決が先決問題。

どこを見ても、明日は我が身。転倒が何よりも恐怖だ。病室で尻餅ついて打撲だけで済んだ私は(治るまで半月以上もかかった)本当に運が良かったのかもしれない。

何だか、こんなことしか書けない日々、書いている自分も哀しくなってくる。

猫の眼の出窓に光る冬の雨  KUMI
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする