KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

日常雑感

2024年11月19日 | 俳句
天気 晴

突然、真冬の気候になった。富士山の頂きが申し訳程度の冠雪、写真になるほどではない。
上の写真はこのパソコンに残っているいちばん古い写真ファイル・2004年11月のもので、散歩道のお寺の烏瓜。

体調が悪いので、人とあまり話す機会がない。食堂と部屋を往復するだけの毎日が続いている。先週は若い友人が来てくれて話す機会を持てたが・・そんなことでもないと、どんどん頭が「退化」しそうだ。いつも食事を共にする三人は、程度の差こそあれ揃って耳が遠くて認知症だ。前の席のEさんだけが、まだ初期段階の認知症で、補聴器も付けているので何とか「まとも」な会話が出来る。
でも、話した内容を数日覚えていれば良い方なので、真面目な話はテキトウに終わらせないと。私のことは、訊かれても忘れるので最低限しか話さないことにしている。もっとも、それを自覚しているようで、私のプライバシーはあまり訊かないから有難い。
最近、他の席から代わってきた隣の席の人は、補聴器をしていない。かなり大声でないと聞こえないので、私の心臓に悪いから、もう、余程のことでない限りは話さないことにしている。それに、先日、こんなことを言った。
「独り暮らしが長いので補聴器は付けないことにしていたの、うるさいし、第一、聞こえなくても困らないから」はいはい、困るのは周囲なのですよ。そういう考えの人は多い。難聴の人の認知症の進行が早いのは、そうやって、自分から情報遮断しているからなのだ。
その前に座るSさんは、補聴器をしているが、聞こえない日が多い。どうも、使い方が間違えているようだけれど、私には解らないこと。
という3人に付き合っているので、話さない日がどんどん増える。話しても、あまり楽しい話題はない・・毎日、同じ話題の繰り返し。
「変わり映えのしない料理ね」と言うのだから笑いたくなる。前の食事のメニュー、覚えていないでしょ。パン食は月水金の朝、と決まっているのに「今朝もパンねえ」

ちょっとした用があったので、ケアマネさんに会ったついでにそんな愚痴を話したら
「会話する機会は、館内デイケアの集まりの出るほかないわね」と言われてしまった。解っています、毎日、脳トレとかクイズとか尻取りとか、たまにはカラオケとか・・
その集まりも半数以上は耳が遠くて認知症の人。その時間と元気があったら、パソコンに向かうなりスマホを見るなり・・私はその方が楽しい。
以前は、同じ階のラウンジで介護士たちと世間話をしたりしてそれなりに楽しいこともあった。でも考えたら、私が入所して3年くらいはコロナ禍で館内デイケアがなかった分、介護士も暇だったのだ。

夕方のTVの地方ニュースで、昭和記念公園の銀杏並木を映していた。2019年11月10日、夫の亡くなった10日後だったが、友人一家が誘ってくれて、毎年のように夫と行ったカナールの銀杏を見に行った。下はその時の写真。葬儀の疲れは残っていたが、気分転換にはなった。




今日の朝の寒さで、多摩の紅葉は一気に色づいたようだ。

日向ぼこ聞こゆる耳のありがたし  KUMI
コメント (4)
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