KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

平和記念公園

2018年05月13日 | 旅行
9日の話です。

広島のホテルに到着したのが午後の2時半過ぎという、呑気な日程。
中央線の朝の通勤ラッシュに荷物を持って乗るなぞ、我々夫婦には大変なことなのでそれを避けた。私はラッシュのスマホが怖い(ペースメーカーつけてます)。一人なら女性専用車に乗れるけど・・

到着の日は、ホテルに近い平和記念公園をゆっくりと散策すれば良いから、と決めていた。
ホテルは原爆ドームの北側なので、公園の正面ではなく後ろから入ることになる。前回行ったときはまず最初に、昨日の写真のような川からの原爆ドームに息を呑んだ。
でも今回は、すぐ近くから見上げる位置になって、これもまた息を呑むドームの光景になった。澄み切った空をバックにしているのが、むしろ痛々しい。




資料館は、本館が耐震工事をしていて半分の領域しか使えなくなっていた。


そのせいで、修学旅行生と外国人観光客がいっぱいで、中はごった返し・・無論、内部の展示は写真撮れません。でも、以前にはなかった、原爆投下時の俯瞰図を大きな平面の動画の展示にしたのが実感を伴った。わずか一発の爆弾で市街が破壊される瞬間を見ることになる。中学生も静かに熱心に見入っていた。
我々世代には戦争を肌で感じることが出来る。でも豊かな時代の子供たち、やはり広島への修学旅行は意味あること。

公園は、新緑が爽やかで・・平和っていいなあ、と実感出来る天気。




何だか、あまり観光写真を撮る気分になれない場所、と思った。
それにしても外国人の多いこと。どの国、と判別はつかないけれど、アメリカからの人も結構いるのかな?と。資料館で、一人で熱心に展示品の英語の説明を読んでいた若い外国人女性が今も思い出される。

たくさん納められていた千羽鶴、その中のひとつがふと目についた。15回目、と書いてあったから、この女性は1万5000羽の鶴に祷りをこめたのだ。


千羽鶴折れる幸せ新樹光  KUMI

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (ふきのとう)
2018-05-13 19:32:02
「過ちは繰り返しませぬから」そうだと良いのですが。
むせかえるような万緑ですね。
子の万緑に生きる力を頂く方も多いのでしょう。
千羽鶴、戦争体験者ですもの、願にも切なるものが
おありでしょうね。
つくづく良い旅をなさいましたこと。
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ふきのとうさん、楠の若葉です (KUMI)
2018-05-14 16:48:05
関東にはあまりない楠木が、街にあふれていました。
殆どすべてを吹き飛ばされたあとに植え、大木がたくさん。
人間も都会も蘇るもの、とつくづく思いました。
若い人たちがたくさん来ていましたから、平和は続く、と信じたいと思います。
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