KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

別れ

2021年12月26日 | 俳句
天気 晴 寒波

16年前の今日の、以前のわが家から夕富士。
今頃は富士山へ日が沈むので、日没時間よりも早く日が暮れる。そして、富士山の夕焼けも美しい。が・・実は、富士山は今も変わらないのに10年くらい前、富士山の脇に大鉄塔が出来てしまいちょっと邪魔。今の住まいからの写真で見ると、富士山の左にある大鉄塔。これが、マンションから見ると
富士山の右にでんと立ってしまった。

別れ・・この齢になると、周りに逝く人の多くなるのは仕方がない。でも、自分より少しでも若い人の訃報は、何で・・と思ってしまう。病気のデパートのような私よりも早いなんて・・
コロナ禍後、句会へ全く行かなくなったので情報のないまま、今日届いた結社誌で、親しかった句友の訃報を知った。投句欄を読んでいると、彼女の名前の横に黒い傍線が・・亡くなった方の最後の投句、という証拠だ。まさか・・私より2歳若いし、最後は2年前の11月3週目の向島百花園での吟行句会でご一緒して、とてもお元気だったし・・
句に、涙が出た。4句のうちの2句
  定命をつくづく思ふ一葉かな   ひろこさん
  けふからは緩和病棟さはやかに   〃

重度障害者になってしまったご主人を長く自宅介護されていて、最後は施設で亡くなり、自由になれたわ、と言い妹さんの家の近くに越された。そして、私が姉の介護やら夫の病気に振り回されている間に、彼女も手術をした、ということを聞いた。元気だったのでたいしたことではないと思っていたのだが・・

あちこちの吟行へ行き、一泊の鍛錬句会へもご一緒し、私より句歴は長かったようだが、私と同じような傾向の句で好感が持てた。若い頃は相当の美人だったと思われ和服のとてもよく似合う人だった。
もう句会の仲間とは会える機会も少ないと覚悟していても、誌上では毎月会えて無事を確かめることが出来るかけがえのない句友・・なんか、書いているうちに涙がまた溢れてしまった。
私ももうすぐ追いつくかも。先輩の〇さんたちが待っていましたか、かの世で楽しく句会をしましょう。


冬夕焼富士のうしろを焦がしけり   KUMI
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4 コメント

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Unknown (小父さんK)
2021-12-26 20:02:36
そうでしたか・・・。

私もまだ74歳ですが、職場や親族、古い友人などが次々に天国へのぼっていきました。

KUMIさんの場合はかけがえない方だったようで、寂しくなりますね。

定命って仏教の言葉のようですが、深いですね。

句友の方のご冥福をお祈り申し上げます。
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Unknown (キャサリン)
2021-12-27 09:21:44
お辛いですね・・・お察しいたします

訃報はもちろんショックですが、知人の入院に
到るような病気はもちろん、それほどでもない
ものでも、耳に入ると心寂しくなります
私は昔から何気に見知っている芸能人でも
訃報を聞くとショックですね
そんな方々には失礼ですが、自分の順番が
近づているように思えるからでしょうねぇ~
その方々も含めて、辛い現実です
KUMIさんも心を平らにして、何時までも
ブログを発進して下さいね
私も頑張ります
返信する
小父さん、訃報のふえる70台 (KUMI)
2021-12-27 15:45:01
先輩やら親戚やらの年長者は仕方ない、と思えますが・・
自分より元気だとずっと思っていた人の方が先に、というのはショックです。

定命、やはりあるのでしょうねえ。私が何度も何度も命拾いをしているのも仏の決めたことでしょう。
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キャサリンさん、解ります (KUMI)
2021-12-27 15:53:23
そう、私も同年の著名人とか亡くなると、次は私?と。
還暦過ぎてすぐに、がんになりましたから。
その頃からそう長い命ではない、と思っているのでなぜ私じゃないの?と考えて。
老齢にさしかかると、誕生日なんかもう来ないで欲しい、という人が増えます。
生きて誕生日を迎える、なんて幸せなことなのに。

一日一日を大事に生きる・・それしかありませんね。
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