回顧と展望

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RBSシステムトラブル

2013年03月07日 17時30分11秒 | 日記

日本でも時折コンピューターの故障によりATMが使用不可能になったことがニュースになることがあるが、昨日、イギリスで、Royal Bank of Scotland(RBS)およびその子会社であるNat West, Bank of Ulsterの3行でシステムトラブルが発生し、1,750万人が預金の引き出しやカード決済が出来なくなった。この顧客数は、イギリス全人口の四分の一に相当するというから影響は甚大だ。イギリス政府が80%を出資して救済したRBSは実質上、国有銀行であり、消費者の不満は強烈で、事態を重く見たRBSのトップが顧客に対してHPやツイッタ―など平身低頭謝罪している。RBSは去年からたびたびシステムトラブルを起こしており、顧客の不満も頂点に達している(といってもイギリス人のこと、口ほどには深刻ではなさそうだが・・・)

一般に英国人は現金をあまり持ち歩かない。それでいて、現金で支払いをすることも多いから、日本よりも頻繁にATMを使う。日本でATMといえば、現金引き出しだけでなく、振り込みや送金などにも使われるが、イギリスほとんどがでは現金引き出しだ。そのために、今回のシステムトラブルでは、電車の切符が買えなかった、簡単な食事すらできなかった、など、実際に相当の不便が出た模様だ。そして、インターネットでは、これらの銀行から他行に口座を移管するよう呼びかけるものが多く見られた。

ただ、イギリスの銀行は日本のように個人口座の勧誘を一生懸命にはやっていないから、新しく口座を開設するのは結構大変だ。それに最近はマネーロンダリング防止のため、本人確認が厳格で、そう簡単に口座は作れない。結局、不便を忍んで泣き寝入りするしかないのは日本と同じようだ。

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