回顧と展望

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シリア反政府勢力指導者辞任

2013年03月25日 14時01分32秒 | 日記

西側諸国はシリア反体制派を見殺しにしていると抗議して、反政府勢力連合の指導者Ahmed Moaz al-Khatibが辞任を申し出た。今後は反政府勢力連合に縛られずに独自に行動するという。それでなくても脆弱な反政府勢力が今また分裂の危機にある。

Khatibはこれまでにも辞任を表明したことがあり、今回の辞意表明もいつまでも武器の供与に応じない西側、特に米国に対する揺さぶりと思われるが、こういった自爆的なやり方では到底米国の理解は得られない。むしろ、せっかく英国、フランスが武器供与緩和に動いているのに水を差すことになるだろう。どちらかと言えば穏健派のKhatibが退けば、急進派が主導権を握ることは目に見えている。すでに反政府勢力は政府軍から奪った武器に加え、アルカイダのルートを通じて相当の重火器を保有しており、その使用もかなり攻撃的だ。こんな状態では、シリアに平和が来ることはないだろう。

ただし、英仏の武器提供緩和案は、シリア和平実現と言うより、自国の軍需産業の保護にあるのではないかと思われても仕方のないところだ。

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