2月18日に帰国したチャベス大統領の病状が悪化している。情報相は、呼吸器系の症状が悪化しており、病状は”Delicate"だという。つい先日まで、大統領は病室から職務を全うしているという公式見解を出していたのとは大きな違いだ。あとは神の加護に期待するしかないのかも知れない。
チャベスのような独裁者の後釜は簡単には見つからず、また、彼の治世下、ベネズエラは極端な民族主義に偏っているため、経済と外交の立て直しは容易ではない。中東の春のその後がまだ落ち着きを取り戻していない中で、南米での混乱は、アメリカにとって厄介なものになるだろう。また、中国が虎視眈々とエネルギー資源を狙っていることも忘れてはならない。