回顧と展望

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キプロス/観光旅行?

2013年03月23日 11時12分17秒 | 日記

キプロスはイギリス人にとって手ごろな観光旅行先で毎年100万人のイギリス人がキプロスで休暇を過ごし、特にイースターの時期がもっとも人気がある。しかし、今年はすこし様子が違っているようだ。イギリス外務省はHPでキプロスで休暇を過ごそうとするイギリス人に対して、滞在期間の費用を賄えるに十分なユーロ紙幣(現金)の持参と、治安悪化にともなう強盗に十分警戒するよう呼びかけている。銀行が閉鎖されているような国で休暇を過ごそうというのはいささか酔狂であるが、イギリス人はなぜか変なところで勇気がある人種なのでこのようなアドバイスが必要なようだ。ただ、欧州のTV報道を見ていると首都ニコシアの中心街は人通りもなく、結局、直前になって旅行をキャンセルしているイギリス人も多いのではないかと思われる。

銀行救済に関しては、先般キプロス国会で否決された銀行預金課税の代替案を来週月曜までに出さなければいけない。銀行の資産分割(バッドバンク設立)や教会からの寄付による基金設立などの案があるようだが、限られた時間の中で本当に信頼に足りる代替案ができるのか疑わしい。特にドイツでは、預金課税以外で実効性のある債務削減ができるのか、疑いの目を向けている(少なくとも経済的には至極当然な疑念)。なお、新しい案では、10万ユーロ超の預金者には10%の税金、破たんが予想されている最悪の銀行の預金の場合最大40%の切り捨てがあるようだ。全預金の30%を占めているロシア新興財閥・富豪の反発やいかに。

http://www.fco.gov.uk/en/travel-and-living-abroad/travel-advice-by-country/europe/cyprus

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