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缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

花生麺筋

2006-11-08 14:03:20 | 総菜

Kasei1300

 我、不思議的缶詰発見。
 可能読字、不可能読解。
 阿Q想、缶詰世界是広大。日中相互理解進捗歓迎。色即是空、空即是色。
 いや、実はですな。前回ご紹介したバリからの贈り物の中に、こんな缶詰さんが入ってたのである。

 花生麺筋

 って、いったい何?


Kasei2400

「何だろう...」と疑問を抱いても、そこで辞書を引いたりしてはいけない。ネットで調べたりしても、いけない。
 ここはまず、開けてしまうことが肝要なのである。そうして、食ってしまうことが最優先されるべきなのである。
 私はそうして、これまでの月日を生きてきたのだった。
「無鉄砲!」と言われながら、そうして生きてきたのだった。
 るーららー


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 かくのごとし。
“花生”とは、どうも落花生のようである。それが煮てあるのだ。
 我が国においても、塩ゆでの落花生が千葉県八街地方で散見されるが、ありゃあすごく美味いものである。それがショーユで煮てあるようなものだ。
 そして気になる“麺筋”だが、これは油揚げとしか思えない。見た目も、食感もそうなのだから。
 それにしても“麺筋”とはすごい名前ではないか。油揚げが筋肉のようにも見えてくる。
 こうして、中身は判明したのであった。
 しかしここで、またしても不思議に出くわすのである。それは全体のお味のことなのである。
 ショーユで甘辛く煮付けてあり、色合いもショーユ色が程良く染みている。そうなると「これは和食の味なのでは」と判断したいのだが、どうもどこかが違う。
 ダシが利いてないという感じもするが、旨みは確かにある。じゃあ、これで飯を食えるかといえば、そこまでおかずっぽくはない。かといって、これが中華総菜なのかというと、そんなパンチもない。味付けはしっかりと甘辛いのだが、実にビミョーなお味なのである。
 するってえと、これを使って料理をすればいいのか知らん? 何かと一緒に煮含めるとか?

 最後まで想像力を駆り立てられる缶詰さんなのであった。



 内容量:170g
 固形量:115±10(どういう意味だ??)
 原材料名:麺筋、花生、醤油、糖、味精
 原産国:台湾でした!


牛肉すきやき

2005-11-28 18:16:05 | 総菜

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 先日、とある立ち飲み屋でのこと。女将がこんなことを言うのである。
「こないだ今半行ったけどね、ありゃあ若い人にはいいかもしんないけど、あたしには合わないね。脂っこくてさ。それにタレが辛いよ。あそこは不味いもんさ」
 ひい。あの、各界要人著名人御用達の今半さんを不味いとは。
 しかしここの女将さんは、物事をはっきりという好人物なのであった。「自分の好みには合わないよ」とのたまうのだ。
「それなら私にはどう感じられるだらふ?」これが真っ先に思い浮かんだことである。
 私は、今半でお食事をしたことがないのである。かねがね、何かの間違いでもいいから「呼ばれないかな」と願っているのである。

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 しかし行けるはずもなく(今半さんは超高級料理屋さんです)、私は孤影悄然と缶詰さんを開けたのである。
 さあ、かくのごとし。明治屋さんだからお上品な味付けかと思いきや、これがかなりしっかりとした味付け。いや、甘辛いと言ってもいいかも知れない。例の女将さんだったら「辛くて(しょっぱくて)食べられないね、こりゃ!」となるだろう。しかしそのおかげで、ずいぶんと日本酒が“はか”いってしまった。私は東北の出身だから、味の濃いのには慣れている。
 半分くらい食べたところで、相当酔っぱらってしまった。あとはどうしたって飯が必要になる。何となれば、私は白飯に残りをぶっかけてすきやき飯としたわけだ。
 この小さな缶詰一つで、肴も飯のおかずもまかなえたのである。これは大した缶詰さんであるぞよ。


追:この記事は『POSITIVE PRODUCE』“ ちょこっと浅草~vol1今半~ ”にトラックバック。

内容量、原材料名ともに酔っぱらいのため失念。
原産国:たぶん日本   


ちりめん山椒

2005-11-10 21:26:54 | 総菜

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 久しぶりの瓶詰めさんでござんす。
 ラベルに「京・料亭」なんて書いてあって、書体も柔らかい毛筆体。何ともお上品な様子で佇んでいらっしゃる。よく見ると、瓶の両サイドにはラリック風のラインまで成形されているのでござる。
 これはよくよく居住まいを正して望まねばならぬ。いつもレイゾーコに転がっているなめ茸とはだいぶん違うのである。
 フタを開けてみると、予想以上に濃いかほり。酒と山椒がかなり利いているようだ。


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 かくのごとし。炊きたて熱々の白飯に、よ~くかき混ぜたねぎ入り納豆。これだけで「文句ナシ! 言うことナシ!」となるのだが、その上に京よりお越しのちりめん山椒をふりかけたのだから、空前のゴージャス納豆飯となったわけだ。
 さくりとスプーンですくって、一口...。
 うむむ、山椒が香ばしいではないか。青臭いくらいに香ばしいのだ。これが発酵臭逞しい納豆に、実に良く合うのである。
 じゃこはあまり固くなくて、歯の弱い人でも安心して噛むことが出来るくらいだ。なかなか心憎い配慮と言わねばなるまい。
 全体的にはしっかりとした味付けがされていて、お茶漬けにしてもイケそうである。なかなか心憎い配慮と言わねばなるまい。
 いやはや、上方には美味いものがあるのだなあ。まだまだディスカバージャパンだなあ。


内容量:30g
原材料名:ちりめんじゃこ、山椒の実、味醂、酒、醤油(小麦・大豆を原材料の一部として含む)、酸味料、調味料(アミノ酸)
原産国:日本は京都・山科だそうで