缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

DIVINA ブドウの葉で巻いたライス

2009-04-14 14:43:18 | 総菜

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 ギリシア語って発音が面白いなーと思う。
「クレタ」、「ミコノス」、「サントリーニ」と聞くと(ぜんぶ島の名前)すごくロマンティックな感じがするが、
「ナクソス」、「イカリヤ」、「ザキントス」と聞くと(やはり島の名前)、何だかずっこけそうになる。
 ところで「ドルマーデス・アブゴレモノ」という名前のギリシア料理があります。
「ドレです、ナニモノです」とつっこみたくなるが、それが本日の缶詰なのであります。



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 ささ、開缶してみましょう。
 このギリシア製の缶詰は、ブログ仲間のNoritanが見つけてくれたもの。この人はいつも面白い缶詰を探してくる才覚があるのだ。
 開缶したとたん、非常にギリシア的な匂いが立ち昇ってきた。
「ギリシア的って何だ」ということですが、なんつーか、日本人には馴染みのない強いハーブの匂い、です。
 正直申し上げて、少々後ずさってしまうほどの匂いです。
 原材料を見て判明。ディルが匂ってるんであります。
(ディルはピクルスによく入っているハーブ。茴香のような匂いがするです)



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 かくのごとし。
 ドルマーデスとは、ぶどうの葉で様々な材料を巻いた料理なんであります。
 この缶詰ではライスを巻いてあるわけです。
 では、失敬して一口...。
 むむっ、ディルの匂いが鼻からドーンと抜けていく。さらに、味つけはかなりの酸味が利いている。
 慣れない匂いと酸味。これは嚥下するのに勇気がいる食べ物です。それくらい強烈です。
 中のライスはみっしりと詰まっていて、力を入れ過ぎたおにぎりのような食感。
 ぶどうの葉は意外にも柔らかく、筋などは一切なし。舌触りもなめらかで、野沢菜よりも柔らかいです。
 それがオリーブオイルにまみれ、ディル臭を放っている。
 筆者は一つひとつ、じっくりと楽しみながらいただきました。やっぱりギリシアは不思議な国だよなー。




 

 内容量:198g
 原材料名:米、ブドウの葉、玉ねぎ、大豆油、塩、ディル、クエン酸、ミント、黒胡椒
 原産国:ギリシア共和国




辛子明太子の缶詰

2008-11-08 14:17:25 | 総菜

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 読者諸賢よ。明太子の缶詰であります。
 もう一回いいますが、明太子の缶詰ですよ!
 人生経験を積んで、少々のことでは驚かなくなった人も、この缶詰には驚かなければならない。
「明太子を缶詰にしてどーするのだ」という若干の疑問とともに、驚かなければならない。
 この缶詰。ブログ仲間のNoritanが、九州出張の折に見つけてきてくれたものだ。
 なかなかの目利きといわねばならない。



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 パカッと開缶。
 明太子が入っています。
 当たり前だけど。
 当たり前だけど、やっぱり驚きの光景である。




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 皿に開けるとまったくの明太子。
 それにしても量が多い。
 これで1/3程度なのだ。
 ちょいとつまんでみると、塩辛い。思ったより唐辛子の辛さはない。
 しかし、何故かイカの香りがする。しかも缶詰の煮イカ、あるいは駄菓子屋のよっちゃんイカみたいな匂いがする。
 それはそれで美味しいが、明太子とくれば、ほら。




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バターとオリーブオイルを熱して、さ



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明太子を投入
弱火でないと“はぜ”ますです



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パスタって、どうしていつも多めになるのだろう




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 かくのごとし。
 こうしてこしらえた明太子パスタ、不味かろうハズはないんであります。
 海苔を散らせば完璧である。
 缶詰明太子の味が濃かったので、塩をまったく使用しなかった。
 パスタを茹でるときの塩分だけで充分だと予想していた。
 しかし食べてみると、塩が足りなかったです。
 加熱したことにより、よっちゃんイカ臭もかなり薄れた。
 しかし、ちびちび食べる分には、よっちゃんイカ臭がしてたほうが魅力的であります。
 酒のあてに、料理の材料にと、思ったより活躍してるんであります。



※缶側面の記述によると、明太子を蒸し煮したものであった。
 内容量:120g
 原材料名:すけそうたらの卵(ロシア・アメリカ産)、唐辛子、醤油、酒精、発酵調味料、調味料(アミノ酸等)酸化防止剤(VC)、着色料(赤102、黄5、赤3)、発色剤(亜硝酸Na)
 原産国:日本・福岡(山一物産)
※VCとはアスコルビン酸ステアリン酸エステルだそうです。




おまけ画像

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一寸イタい絵が描いてあった。






逆輸入缶詰だっ! INARIZUSHI

2007-06-14 22:17:30 | 総菜

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 これは、なーにか?
 これすなわち、INARIZUSHIである。
 オゥ、ローマ字表記だと、とても読みにくいデスネ。
 すなわち、いなり寿司なんであります。
 読者諸賢よ! 何てぇこった、いなり寿司の缶詰ですぞ!




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 こうっと、裏面を見なせえ。
 つらつらっと、能書きが書いてあらぁね。
 いなり寿司に、ああだこうだもねぇだろうが、しかしこいつは、米国に輸出している缶詰なのでね。
 いろいろとこの、あっちでは、表記に関してやかましいのだねえ。




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 ややっ?
 これは、いなり寿司の皮ではねぇか。
 そうかあ、いなり寿司が丸ごと入っているわけではなかったのか。
 考えてみれば、当たり前ではある。
 それにしても、この整然さを見ていただきたい。たかが缶詰と、あなどるなかれ。
 こりゃあ、ドイツのプロシア流儀もかなわねえくれえの、秩序と心配りってぇものさ。




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 かくのごとし。
 あらためて数えると、お揚げさんは14枚も入っていた。すなわち、おいなりさんを14個もこしらえたわけだ。
 けっこうな量と言わねばならないだろう。
 さて、肝心のお味であるが...。
 この皮、かなり甘い。しっかりと汁をしぼったのだが、それでも相当に、甘い。
 食べ物を保存するには、砂糖をたっぷりと使うのが常道ではあるが、これは缶詰なのだから、これほどの量は必要ないはずなのだ(加熱・殺菌してあるから)。
 何となれば、これは甘いものが好きな米国人向けの味付けなのかも、知れぬ。

 ところでこの缶詰。ブログ仲間のNoritanが、お土産に買ってきてくれたものの1つだ。
 逆輸入缶詰シリーズとして、いくつかいただいたのである。
 缶詰ブログは、こうして世の人々の厚意と人情によって、成り立っているのだなぁ。
 くうっ!





 内容量:284g
 原材料名:大豆、水、大豆油、塩、砂糖、醤油、グルタミンサン・ナトリウム
 原産国:日本




米入りツナサラダ

2007-02-09 14:33:07 | 総菜

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 読者諸賢よ!
 ここに、一つの物議をかもした缶詰さんを、紹介させていただきたいのであります。
 それは、ある雑誌が企画した対談で起こったのでありました。
『魅惑の缶詰たち』(仮題)というタイトルのもとに、内外の缶詰さんが数十種類集合したのであります。
 対談は銀座の缶詰バー(仮名)で行われ、著名な料理研究家Kさんと、エッセイストのYさんが集ったのであります。



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 物議は、この蓋部分について起こったのでした。
 この缶詰さんは、下部はアルミ缶でありながら、蓋はアルミ箔のような薄い素材を使用しているのであります。
 その形態に疑問を抱いたYさんは、声も高らかに追求したのでした。すなわち
「一寸待って。これは缶詰の範疇に入れていいの?」
 Yさんの疑問はもっともなことでありました。缶詰と言えば、固い金属で覆われているのが普通のお姿ではあります。
 そこで私はどう答えたかというと、
「はい、缶詰ですね。缶詰ブログで紹介したことがあるので、缶詰です」
 我が缶詰ブログにおいては、缶詰さんの定義はすごく広いんであります。
 過去においては、こんなものも缶詰として扱っております、はい。



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 かくのごとし。
 不意に弾劾が起こった対談でありましたが、結末はじつにまあ、何と言うか、丸く収まったのであります。すなわち
「このサラダ、すごく美味いね!」
 Yさんのこの一言で、存在の定義に関する問題はどっかに行っちまったのであります。
 かなり酸味が利いているけど、それをオリーブオイルが中和しているという味付け。
 パラパラの米と、程良い歯ごたえを残す野菜類(イタリアでは通常、野菜をくたくたになるまで加熱する)。
 バジルを主とした、過不足のない香り付け。
 ああ、読者諸賢よ。美味い缶詰さんは、イデオロギーやレーゾンデートルを超越するのでありますなあ。





 内容量:160g
 原材料名:あれれ、表記がないけどコーン、インゲン、パプリカ、ツナ、米が入ってます
 原産国:イタリア


 追記:一昨年の記事でも、違うメーカーのものを紹介しております。







Mock Abalone アワビ風麺筋

2007-01-13 14:49:24 | 総菜

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 今日は、朝から気持ちが高揚している。
 表情がだらしなく緩んでいるのが、自分でも分かる。
 何と、本日の缶詰はアワビなのだ。あの高級食材アワビ様が、我が缶詰ブログにいらしたのだ。ブログ仲間のdii-chaiさんからの贈り物なのだ。
 折しも冬晴れ。掃除・洗濯も終わって、いよいよ開缶の時間と相成った。

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 それっ、と喜び勇んでオーポン。いや、オープン。
 ほんのり甘いかほりが立ち昇る。
 ん? 何故、甘いかほり?
 いやいや、いいかほりではないか。
 しかし、はて? 期待していたものと、何かが違う。
 この中身の形状には、確かに見覚えがある。しわしわで、透けているところ。茶色の具合。
 一口いただいてみると、茫漠とした甘み、和風ダシに似た旨み。
 ああっ、これはかの麺筋ではないか! アワビではない!
 慌ててMock(缶詰にそう書いてある)を辞書で調べると、
「~の真似をする」と出ているではないか。

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 かくのごとし。
 フェイクだからとめげていてはいけない。かんなん辛苦を乗り越えるのである。
 ちゃっちゃっと炒めて、ラーメンへのトッピングを試みた。なお、ラーメンはサッポロ一番塩ラーメンを使用した。
 炒める際に豆板醤を用いたのだが、どうやら成功したようである。麺筋には辛みが良く合う。
 ここで気づいたことがある。このメニュー、麺の上に麺筋が乗っているのだ。
 麺on麺。あるいは麺ダブル食い。
 そんなに麺ばかり食っていいのだろうか。


内容量:280g
原材料名:Fried Gluten、Sugar、Salt、Soy Sauce
原産国:中国