缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

Hormel®タマレス

2004-12-08 23:40:47 | インポート
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 本日は久しぶりに米国産缶詰さん。メキシコ料理の一つ、タマレスというやつなのである。何でもコーンフラワーで作った皮に牛肉の挽肉を詰めて、トマトソースで煮込んだものらしいのだ。チャンドラーの小説にでも出てくるような感じの、異国情緒たっぷりの食べ物である。期待大。
 毎度お馴染み麻布の『日進デリ』に行くと、スタンダードタイプとこのホットスパイシーチリソースタイプと、二つの商品が棚に並んでいらした。米国の缶詰さんは常に甘いので(本当に砂糖の甘さである)、迷わずこちらのスパイシータイプを購入。見ればSPICYの文字の背景に燃え上がる炎まで描かれているではないか。よおしよし、期待大。ではあるが、私は若干の不信感を抱かずにはおれない。眉にたっぷりつばをつけながら暖めることにしよう。

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 かくのごとし。トマトベースの汁をスプーンですくってみる。おおう、なかなか辛いではないか。ほっほ~う(眉が3センチ上がる)。これは確かにホットでスパイシーなチリソースである。表記に偽りなしである。疑ってすまんすまん。
 しかし本体にがぶりと囓りつくと、みょーな歯ごたえである。食べてはイケナイものを食べている。あれ、これ紙だよ紙。ペッしてみるとやっぱり紙。この画像にあるタマレス一本一本を包んでいたのである。つまりこれは輸送中に崩れないようにとか、そういう配慮のためなのであろう。とっても嬉しい心配りなのである。食いしん坊の私は危うく山羊になるところだった。紙を食うなんて子供の頃以来だわい(別に常食としていたわけではないのだが)。
 味はまさにトウモロコシと挽肉。なのだがかなりしょっぱくもある。結局まことに失敬ながらケチャップをだぶだぶと振りかけてしまった。これは素材として使ったらかなり美味いものだと思われました。ジャガイモとともにチーズを乗せてオーブンで焼くとか。どうでしょ?

内容量:425g
原材料名:牛肉、トマト、コーンミール、コーンフラワー、チリパウダー、パプリカ、香辛料、食塩、スターチ
原産国:米国

 


村上すっぽんスープ

2004-11-08 18:32:05 | インポート
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 本日は心穏やかではいられない缶詰さんのご登場である。スッポンのスープなのである。
 古来、スッポンと言えば滋養に富んだ食べ物で、ビタミンはA、B1、B2、B6、Eが含まれ、他にもナイアシン、葉酸なども豊富だそうである。貧血、肥満を防ぎ、お肌もつるつるだそうである。
 しかし、しかしである。スッポンさんと言えば、ほら、何と言ってもあっちの方面の源として、絶大な信頼を得ているはずだ。
 何かの食べもの番組を観たときに、食しながら
「すでに汗が出てきています...」
とリポーターがおっしゃっていたのである。
「今夜は大変だねえ。うくくっ」
と、ご主人が謎めいた発言もなさっていたのである。
 さあさあ、はたして...。  

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 かくのごとし。
 鍋にあけて熱してあるのだが、一寸干し椎茸のような匂いがしている。原材料名には含まれていないから、ひょっとすると、これがスッポンの匂いだろうか。口に含んでみるとあっさりとした出汁の味だ。そして微かに栄養ドリンクのような匂いと後味が残る。これで680円もしたのだから、しっかりと味わうことにする。
 二口目。なかなか美味いものだ。しかし発汗は起こらず。はて? 思い切ってグイッと飲んでみる。う~む、美味いのだけれど。のだけれど。
 そうして「今度はどうだ、これでどうだ」と飲んでいるうちにすっかり飲み干してしまった。一旦キーボードを打つ手を休めて内観してみる。胃のあたりが暖かいような気がする。おおこれがスッポンの威力か! いや待て、熱い汁を飲んだからこれは当然だ。はて、さて...? 
今夜は...?



内容量:180g
原材料名:スッポン、鰹節、日本酒、食塩、醤油(大豆、小麦)、調味料(アミノ酸等) 
原産国:日本(村上スッポン本舗


KRAKUS® ピクルス

2004-10-28 13:43:42 | インポート
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「お久しぶ~りぃねっ♪」と口ずさみながら久々の瓶詰めさんご登場である。ポーランドからいらっしゃったピクルスだ。
 洋物瓶詰めと言えばこのきゅうりのピクルスが真っ先に思い浮かぶ方も多いと思う。pickleというのが“漬ける”という動詞で、きゅうりに限らず甘酢漬けのものを全てピクルスと言うそうである。知らなかった。
 きゅうりのピクルスはドイツ産のものが本場っぽいと思うのだが、これはたまたま安く売っていたから試しに購入してみた。30オンスだから、ええ、おおむね、840gだ。それで400円ちょっとという値段だった。一昔前では考えられない安さである。日本円は大変堅調なのである。

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 かくのごとし。安価だったわりには味は悪くない。皮がぱりっとして、甘酸っぱくて、正統派のピクルスさんであった。これにパンを合わせてあっさりとした昼食とする。夜には酒の肴として活躍していただくことになろう。
 ちなみにピクルスが出来上がったあとの“ピクルス液”は、素材の水分が浸出しているからだいぶ薄まっているものだ。なんとなればそこに新たにきゅうりなどの素材を追加してもなかなか浸からないのである。新鮮なピクルス液を新たに作る必要がある。

内容量:887ml
原材料名:きゅうり、水、酢、砂糖、塩、にんにく、スパイス各種
原産国:ポーランド

追:『**国境を越えて**』「ピクルス Farman's」にトラックバック


マイユのマスタード

2004-09-07 20:24:14 | インポート
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 世に粒マスタードは数あれど、これが一番美味いのだとおっしゃる方々が多い。フランスはブルゴーニュ地方からいらっしゃったMAILLE®マスタードさんだ。酸味がきりっと立っていて、マスタードの粒も香ばしく苦みがない。
 マイユ社は創業が1747年。老舗であり、かつ現在も世界中のレストランが文句なく愛用しているということが人気の秘密だと思われる。食品業界でも信頼と実績は重要なのだ。

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 本日はビール。キリンの秋味だ。これが酒屋の棚に並ぶと、「ああもう秋なのだ...」としみじみすることが出来る。毎年味わいが微妙に違っているようで、そこは『がんばらないで、やせよぉ』“今シーズン初の秋味”で紹介しております。

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 どうしてビールかと言えば、本日は秋の味覚ホイル焼きなのであった。オーブンに入れる前にオリーブオイルをたらして軽く塩を振る。焼き上がったらマイユのマスタードをボテッと添える。
 この調理法は本来野外で行うのに最もふさわしいものだが、なかなか行けないので屋内で実施である。熱々のところに粒マスタードをこってりと乗せて口中へ。はふはふすると湯気が漏れる。やたらと大きなオクラはねっとりと濃厚。舞茸はソーセージの旨味とオリーブオイルを吸っておつゆたっぷり。そこに酸味の効いたマイユさんが実に良く合うのだ。やけどしそうになった舌の上に冷た~い秋味を流し込む。「今すぐ天国に召されても文句ないな、俺...」
 ホイルの底にたまった肉汁と野菜汁をすすると、ふと森の木々の匂いが蘇ったような気がした。粋人soroさん制作のバターナイフと大皿のせいか知らん。

追:同じく秋の味覚ヒラタケをフライにするユニークな料理を『イタリアごろごろ猫記』“キノコのフライ - funghi impanati”で紹介しています。実に美味そうですぞ。


WATKINS® アンチョビーソース

2004-08-26 06:17:34 | インポート
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 最近お魚ばかり食している。朝、ネコに舐められて起こされると、顔を洗うまでお魚さんの匂いがとれないものだが、現在の自分はそんな匂いを発散している可能性がある。キケンである。
 今回は『ワトキンズのアンチョビーソース』だ。瓶詰めさん2回目のご登場。モーパッサンおはようさん。
 これはアンチョビをペースト状にしてスパイスを混ぜてからソースにしたもの。便利かもしれないと購入したのだが、どうも使いこなせないでいる。今風に言えば「なので、あまり使ってません」となる。阿藤快風に表現すると「なんだかなーっ」となる。ココロ優しきdii-chaiさん風に表現すると「ただいま研究中でつ」となる。のび太風に言えば「ドラえも~ん何とかしてくれよう~」となる。
 どうも頭が回らない。せっせとお魚さんを食べているのにどうしてだろう。この夏ミョウガを食べ過ぎたのだろうか。というより現在テツヤ明けの早朝5時である。最近お仕事が減ってきたので無茶をしてるのだ。ドラえも~ん。

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 こんな感じの液体。瓶に貼ってある説明書きを読むと、そのまま魚料理にかけたりカナッペに使ったりするとおいしく頂ける、とあるのだ。何度かやってみたのだが、分量が少ないと物足りなくて、多めにするとしょっぱくなってしまう。香りも独特で、瓶詰めアンチョビやペーストアンチョビとはだいぶ違う。発酵したような、ニョクマムとか魚醤に少し近い感じである。ドレッシングやスープに隠し味にして入れればいいのだろうか、とも思うのだがいつも忘れてしまう。どうもワトキンズさんには失礼ばかりしているのである。
 ちなみに説明書きには
『アンチョビーソースは、古くは古代ギリシア人やローマ人が愛用した珍味品です』とあった。どうも心構えからして私は間違っていたようである。遺跡を発掘することに全生涯をかけたあのシュリーマンのようなカタい信念を持って接しないとイケナイのである。
 なので、当分使わないかも。ワトキンズさん、冷蔵庫の奥へ~。
 
原材料名:アンチョビ、塩、増粘剤(トラガントガム)、スパイス、着色料(ビートレッド)
原産国:英国
追: トラガントガムとはマメ科の植物の分泌液を加工したものだそうです