缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

竹中のオイルサーディンでパスタ・シシリエンヌ

2009-05-26 13:48:43 | 魚介
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 とうとう、缶詰blogに大御所さんがいらした。
 竹中罐詰さんのオイルサーディンである。
 これは、知っている人は知っている、知らない人は知らないという(当たり前だ)、缶界ではとても有名な缶詰なのだ。
 銀座のバー『ロックフィッシュ』でも、このオイルサーディンの美味しさに衝撃を受けて、つまみに缶詰を出すようになったという。
 たいした缶詰なんであります。




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 開けてみればこの通り。
 精緻、規律、欣喜、品格。
 こういった、普段はあまり使わない単語が出てくるほど詰め込みが美しい。
 多くのオイルサーディン缶は、イワシを缶の長辺に対して平行に入れていくのだ。
 ところが竹中は短辺に沿い、互い違いに詰めている。
 もう、たまんないです。
 皮が絹織物みたいに輝いている。
 真ん中には月桂樹の葉が、ひっそりと一枚。




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 ここで筆者は、おもむろにニンニクを刻み始めるのである。




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 そいつを松の実、フェンネルとともにオリーブオイルで炒め始めるのである。




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 ニンニクに火が通った頃合いに、レーズンとオイルサーディンを投入する。
 塩胡椒も振っておく。
 ここでオイルサーディンを、1尾つまんでみる。
 うーむむ、実に品の良い味。
 味付けは少しの塩だけで、あとはイワシ本来のうまみがじわじわと舌の上に広がってくる。エグみがまったくない。
 オイルは綿実油という、綿の種を絞って得られる高級オイルを使っている。こっくりとした丸い舌触りで、ほんのり甘い。しかし飲み込んだあとはすっきり切れる。




 

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 この間にパスタを茹でておくのが上手い手です。




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 かくのごとし。
 イタリアはシチリア島の名物、イワシのパスタ(パスタ・コン・サルデ)であります。
 僕はこのメニューを知らなかった。村上春樹のエッセイを読んでいたら、出てきたんであります。
 以下、その部分を抜粋(『遠い太鼓』講談社文庫)。

「パスタに鰯と松の実とフェンネルとレーズンを混ぜたとても香ばしい料理。内容の取り合わせがちょっと奇妙に感じられるかもしれないが、実際に食べるとなかなかなごんだ味わいがある」

 ということで、まずは一口...。
 ふむふむ、抜粋させていただいた言葉通りだ。
 レーズンの甘みが意外にも合っている。酢豚のパイナップルとは違って、それほど主張してこないのだ。
 フェンネルの香りがいい。
 しかしこの香草は、好きな人にはいいけど、苦手な人にはダメだと思う(当たり前だ)。
 ちなみに、イタリア語でフェンネルはフィノッキオ(Finocchio)という。
 そしてフィノッキオというのはおチン○○という意味もある。
 男性諸賢が彼の地に行かれる場合は
「オレ、フィノッキオ大好き!」
 なぞと大声でいわないほうがいいかと思う。




 この缶詰は『缶詰まにあくす』のsotomichiさんからいただいた。感謝多謝。

 固形量:65g
 内容総量:105g
 原材料名:いわし、綿実油、食塩、月桂樹の葉
 原産国:日本(京都・竹中罐詰)