![20130611img_0788 20130611img_0788](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b9/18ae8f3809d1a2ef6ad31502714fa9bf.jpg)
首都マーレの朝。建物がカラフルだ
13時20分、成田空港発。
19時10分、スリランカの首都・コロンボ到着。乗り継ぎのため1時間、空港内で過ごす。
21時5分、モルディブへ到着。
時差を入れると、実質11時間45分かかった計算だろうか。
だいたい、ヨーロッパの主要都市に行くのに近い感覚であります。
モルディブの国際空港はフルレという島にある。そこから首都島・マーレまで、15分かけて船で移動する。
マーレには空港を作るスペースがないのだ。
![20130611img_4146 20130611img_4146](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/68/b25a6696e5317b402a95080ee0459a74.jpg)
空港から首都まではドーニと呼ばれる船で移動
蒸し暑くて汗が流れるが、走り出すと快適
船着き場に行くと、聞いていた通り、タクシーのお迎えが来ていた。
まずはホテルへチェックインする。
「黒川さん、お腹は空いてませんか?」
![20130610img_0787 20130610img_0787](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/9f/13c0dcac8ec9794ca50e4aeac86c3b40.jpg)
伊藤氏が言う。
「そんなに空いてないけど、せっかくだから何か食べに行きますか」
と僕。
「今回の旅は、マーレでの滞在時間がほとんどないですからね。行きましょう」
夜の10時過ぎ。
フロントで「食堂はないか」と聞くと、魚市場の2階にあるという。
「地元の人しか行かないところだ。そんなとこでいいのか?」
フロントの人はしきりに聞いてくる。
観光客がなぜそんなところに行きたがるのか、不思議に思っているのだ。
「そういうところに行きたいぜひ行きたい」
僕と伊藤氏の共通の意思は固い。
「じゃあ車で送ってってあげます」
到着したのは港のすぐ近くにある魚市場だった。教えられた通りに階段を上がると、確かに食堂がある。
ほかに客はひとりもいない。
ガルディアというカツオのスープと、魚のカレー、ライス、豆を潰してチップスにしたものを頼んだ。
蛍光灯の青白い灯りに照らされた、簡素極まる安食堂だ。
「味には期待できないかも」
「まあ、それも経験ということで」
ところが、ところが・・・。
すごく美味しいんであります。
ガルディアは塩味ベースであっさりしていて、カツオの出汁がたっぷり出ている。大きな切り身のカツオもジューシーでウマい。
カレーは粘度がなくさらっとしていて、ものすごく辛い。辛いが、その中に強烈なうま味がある。
「かか、辛い! けどウマい!」
止まらないのだ。
全身が汗だくになったが、気分は爽快である。
その汗を飛ばすため、ホテルまで歩いて帰ることにした。
夜のマーレはスクーターの洪水だ。
若者たちが、2人乗りをし、行くあてもなく、ひたすら道路を走り回っている。
「エネルギーが余ってるんでしょうなあ」
「うらやましいですなあ」
![20130615img_0866 20130615img_0866](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/27/0123985a7aceefe8b8659e52e9a4222c.jpg)
恐らくマーレで一番大きいスーパー。これは肉の缶詰コーナー
途中、スーパーに立ち寄る。
もちろん、缶詰売り場のチェックであります。
「やっ、品揃えがすごいぞ!」
フルーツ、肉、魚、蔬菜(野菜や豆など)の缶詰が整然と並んでいる。
長さ4メートル程度の缶詰棚が2面あり、そのほかの場所にも様々な缶詰が置いてある。
例のモルディブ特産のツナ缶も置いてある。
「あったあった! ありましたよ!」
オジサン2人はコーフンし、思わず声を張り上げてしまう。
しかし、モルディブのツナ缶がモルディブにあるのは、考えてみれば当たり前のことであった。
それでも
(ここで頑張っていたか。そうかそうか!)
友人に再会したような気分だったのだ。