読者諸賢よ!
今回はフランスの缶詰を紹介申し上げたい。かつてモン・サン・ミッシェルに行ったときに、その対岸にあったスーパーで買ったものだ。
その周囲は広大な牧草地で、羊の放牧が行われていた。潮風をたっぷり浴びたミネラル豊富な牧草が、美味しい羊を育てるらしい。
こんな感じ。モン・サン・ミシェルの前にもおりました(2010年撮影)
で、そんな羊の名産地で羊肉の缶詰が売っていたという判りやすい話なのであります。
では早速開けてみましょう。
開缶!
っと、肉が見えないぞ。豆と人参ばかりである。
この細長い豆はフラジオレット豆というらしい。羊肉と煮込むのは定番料理でもあるようだ。
いつもなら缶ごと湯せんして温めるのだけど、今回は量が多い(400g)ので鍋に開けて温めようと思う。
かくのごとし。
なかなか激しいマトン臭がしております。
この匂いだけはどうにもならない。マトン好きじゃないと厳しいかもしれぬ。
しかしそのマトンには焦げ目がついており、缶に詰めるまえにちゃんと炙ったことが判る。なかなか手の込んだことではある。
では、まず肉をひと口...。
しっとりして柔らかく、かつ羊肉らしい歯応えもある。
味付けは基本的に塩味らしい。それもかなり薄く、塩を振りたくなる。
フラジオレット豆はフォークで簡単に潰れるほど柔らかい。わずかにパプリカやピーマンのような風味がある。
ソースの粘度は高い。脂がかなり入っているようだが、きっとマトンの脂も溶け込んでいると思う。
いかにもフランス料理らしいこってりしたソースだが、やはり塩気は薄い。
これに唐辛子やにんにく、クミンなど香辛料&ハーブ類を足せば、メリハリが利いて万人向けになると思う。
でもまあ、塩味ベースのこんなナチュラルテイストもいいものであります。
原材料名:野菜(フラジオレット豆37.5% 、人参2.5%)、ソース(水、小麦粉、濃縮トマト、ひまわり油、香料、塩、調味料、オーブンで黄金色に焼いた羊肉(って書いてあるのだ)26%、ソース、砂糖、塩、安定剤
原産国:フランス
参考価格:
573円(4.3ユーロ)
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