庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

王冠印手帳から大発見!

2006年12月07日 | ガーデニング
画像はチャービルというハーブです。春に咲いた花の種が落ちて秋に芽を出しこんな感じで冬を迎えます。真冬にはもう少し赤くなって葉が地面に張り付いてロゼット状というのでしょうか、風や霜の害を最小限にする植物の知恵なのでしょうね。
春に花茎を伸ばしてレース状の白いかわいい花を咲かせます。その種が落ちてまた芽を出すと言う具合でもう20年近くも新たに種蒔きをしたことがありません。
一年草なのですが花時以外はいつでも葉を利用できます。セリやイタリアンパセリの葉をもう少し繊細にした感じでまろやかな香りです。ケーキ屋さんのケーキにトッピングされているのを良く見ますね。ヨーロッパではこのハーブが体内にたまった毒素を出してくれると言われているそうですね。チャービルのハーブティーは化粧水にするとシミやそばかすに効果があると書いてあるのを読んだことがあります。
賢治さんが残した手帳の中にタイトルが書いてなくて王冠のマークが押してある黒色革装の手帳があるそうです。この中に書いてある内容を文庫本で調べていたのですが(文庫本は賢治さんの直筆の写真は載っていません)、まぁびっくり大発見がありました。この手帳は昭和6年の前半に使われたのではないかと言われているようです。賢治さんが身体を壊し自宅で静養するようになって自然に羅須地人協会が消滅した形になったのが昭和4年ごろ。その後療養期間が長くやっと昭和5年に東北砕石工場の技師として働き始めます。石灰肥料の営業マンとして東北各地を回るのですがそのときに訪れた地名や仕事の内容などがメモ的に書かれているようです。
その中にな、なんと!!私が住んでいる町の名前が書いてあったのです!今は合併して市になりましたが最近までは郡でした。県内でも有数のおいしい米の産地なので賢治さんは肥料のサンプルを持ってこの町にやって来たみたいです。
私の勘違いかもしれませんが農業関係の集まりで講演会を行ったような印象を受けました。学会の方の年代推定の通りだとすれば、75年前賢治さんが、今私が住んでいる町を歩いたなんて・・・。不思議な気がします。詩や童話を書いた人としてしか知らなかった人が調べてみたら過去に自分の町に来ていたなんて。北原白秋もこの町に来たことがあるそうです。もっとこの町のことを良く知らないといけませんね。そのことに気付かせてくれた賢治さんの王冠印の手帳でした。
コメント
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