庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

オトギリソウで染める

2008年07月29日 | 手作り
湿度が少し低いためかあまり暑さは感じない日でした。夕方になって日が射し夕焼けの中に久しぶりに虹を見ました。それもダブルで・・うれしかったです。


先日染めた毛糸とタオルを写してみました。



オトギリソウ
ずっと前、義母が山から持ってきて家の裏に植えたのがあちこち増えて咲いています。義母はこの草を細かく切って焼酎に漬け込んで傷薬を作っていました。その色がハッとするほど美しいオレンジ赤でした、どうして緑色の草から赤い色が出るのか不思議に思ったのを覚えています。



茎、葉、花の部分を細かく切って水で煮出すところ。温度が上がり始めたら黄色い花が赤っぽくなりました。



煮出した液・・焼酎に浸けたのとはずいぶん違う気がしますが赤い色が出たので楽しみ・・・
この植物を染めに使うのは一回だけ本に出ていた事がありましたが写真は無かったので期待感が高まりますね~



媒染を済ませた毛糸を入れてみました・・赤く染まるかな、ドキドキ・・。



毛糸とタオル、結果的にはこんな色に染まりました。
写真はむずかしいです、実際は毛糸もタオルももっと明るいグリーンです。タオルは抹茶みたいな色と言ったらイメージできるでしょうか。
あの赤い染液からこんな色に染まるなんて予想外でした。オトギリソウの分量を増やしたりシルクを染めたり媒染を変えたりすればまた違った色に染まるでしょう。
アルコールで色素を抽出したらどうだろう?
目に見える色と染まりつく色は違うものですね~、楽しいです。


オトギリソウ・・漢字で書くと<弟切草>恐い名前ですね。平安時代の有名な鷹匠が自分の鷹の怪我を治す薬草を秘密にしていたのに弟が仲間に教えてしまったので怒って切り殺したとか。それ以来その薬草は弟切草と呼ばれるようになったという伝説があるそうです。カタカナと漢字から受けるイメージはずいぶん違うものですね。

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4 コメント

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Unknown (ミセスサニー)
2008-07-29 22:51:25
赤い色に染まりそうで、ドキドキでしたね~
オトギリソウがこんな色ですか、おもしろいです。
>媒染を済ませた毛糸
というのは、どういうことか、また教えてください。

あらゆる植物を試してみたくなりますね。
返信する
元気をいただく~ (smoketree)
2008-07-30 07:29:35
ミントさん~

草木染め、楽しいですよね!
私もはるか昔、学生のとき染めました。
自然から色をもらうような、わくわくした気持ち~
ミントさんは、とても詳しくお勉強されていていつも驚いています。
オトギリソウは染めたことはないのですが、よい感じに仕上がっていますね。
自然のものから赤い色をとるのは難しいです。。。。

私は、なんだか心に余裕がないのでもう染めには手を出せそうにありません。
ミントさんのを見せてもらって元気だします!
とてもすてき!!
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Unknown (ミント)
2008-07-30 20:28:14
ミセスサニーさん、こんばんは。
オトギリソウっておもしろいですね、いつか染めてみたいとずっと思っていてやっと実現しました。
またやったら同じ色には染まらないでしょうね。

木綿やシルクはわりと熱に強いので煮染めしたり水洗いしたりしても大丈夫ですがウールは温度を急激に上げたり下げたり、水洗いで何度も揉んだりするとフェルト化して縮んでしまいますね。
それを防ぐために最低限の手間で済むように先に媒染作業をしておくというものです。
その後は染液で染めるだけなんですよ。

気が向くと周りにある植物でみんな染めてみたくなります。
返信する
ほんとに! (ミント)
2008-07-30 20:34:28
smoketreeさんは学生のときそんな勉強していたんですか、うらやましいです~
私は結婚してからなので専門的な勉強をしたことないです。
私のはほんの遊びで自分のそばにあるハーブや草木で試しているんですよ。
でもとっても楽しいのでついつい夢中になってしまいます。

こちらこそsmoketreeさんに元気をもらっています。
いろいろ頂いて来年が楽しみ!またあのバラたちのその後の様子も見せてくださいね~
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