久留米の野鳥の会主催の「三池島で紅アジサシを見る会」に夫婦で参加しました。晴れ男の本領発揮。 台風一過の好天気。大川の若津港を出て、ズット南下、大潮の満潮時で海苔の栽培時期ではないので初島も近くまで寄ることができるというおまけつき。肝心の三池島では 絶好の好天気なのに鳥の姿は全く見えない。昨年はこの同じ時期に多量のアジサシの群れの飛ぶ姿を見ることができたそうだが・・・。 「あ~あ、残念」という声を残して帰らざるを得ませんでした。記録によると年ごとの変動は激しく、その原因は分かっていないとのこと。はるばるとオーストラリアから渡ってくる鳥たちの「安住の地」になってほしいと思っているのだけれど、さて今後戻ってきてくれるでしょうかねえ。 帰路は ちょうど引き潮の最中、岸に近くなって、筑後川の澪筋ではすごい勢いで潮が退いていくのがあちこちに建てられた目印の棹を見ているとわかる。まるで大雨の後の河である。水を切った航跡?が5~6メートルはあろうか、大変な量の水の流れ! かつて潮干狩りに行ったとき、上げ潮の速度の速いことに驚いた覚えがあるけれど、今度はその反対で、おそらくまともに立ってはいられないであろうすごい勢いの「引き潮」を目の当たりにできたのは貴重な経験。また干満の差もよくわかる。最大6メートルというのも現実のものとして見ることができた。当然ながら、デ・レイケ導流堤も十分みることができ、本流と傍流の泥の堆積の違いも目の前で確認。 ズット以前初島を近くで見たときは関心がなかったけれど、初島と三池島の構造の違いも、今回は調べていたたこともあって大変興味深く見ることができた。三池島の保存の話が出ていたが、もし大牟田市が引き取っても、自然保護区として残すのであれば費用は掛からないだろう。いま「いくら費用が掛かるかわからない」とか「安全性の確保が難しい」などといういいわけだが、これは手を付けたくない「ためにする理屈」でしかない。要するに世界産業遺産と同じく「観光資源」になるか、するか、という前提で話をしているわけで、「残す」ことの本来の意義とは話がかみ合っていない。 小生はお役所が絡むのは本当に「要警戒」と思っているので世界遺産ももちろんだが、我が204号電車を市に「何とかしてよ」とは言いたくない。お役所の連中にベニアジサシの繁殖地なんてわかりっこない、と確信もっていえる。荒尾のラムサール条約の指定だってその時は騒いだけれど、世界遺産の話がでたらもう「忘れたのかい?」といいたくなる体たらく、こんなことこそ市民はもっと知っておかなければならない。