閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

初めて見る本 続き

2020-11-10 07:43:47 | 日記
先に「初めて見る本」と書いたけれど、落ち着いて考えると日々扱う本のほとんどが「初めて見る本」なのを改めて思いついた。当然といえば当然である。また「日本の古本屋」がかなり充実はしているとはいえ掲載・出展されていない本も多々ある。なお言えば出展していないだけでなく、書誌案内にも出てこない本が結構ある、書誌案内に出ていればその本の正体・素性がわかるのだけれど、載っていないとなると稀覯本なのか それとも反対にいくらでもあって取り上げるのに足りないのか、もわからないことになる。私家版や同人発行ならそういうこともあろかと思うけれど、存在したはずの出版社のものでも出てこない本が時々見られる。よくわからないまま掲載し、他に出品がなくわが店だけというのも時々ある。 少し前、日本の古本屋の注文者で その著者の娘か孫娘かという人からの注文で「長いこと探していた、ぜひ入手したい」というのがあった。多分どこの古本屋も経験していることだろうけれど、これは新刊店ではありえない「楽しさ・面白さ」だろう。
 先日、春日市のお寺での即売会が終わった。足掛かりの良いとは言えない場所で、はじめから売り上げは期待できないのだけれど市の会場として貸していただいているしお寺自体が色々な催しを熱心にやっていらっしゃるのでそれに応えるということだ。 結果は小生が売り上げ一番になった。いつもの如く売れたのは薄くて軽い品が主で、捌けてほしい「本」類はなかなか減ってくれない。おかげで10日間に7往復することとなりざっと一千キロ!そろそろオイル交換をしなければと思っていたのが予定をはるかに超えてしまった。  店は相変わらずで来客はほとんどが「他所」からの人。コロナで云々というけれど我店にまず関係なし。
コメント
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