例によって 入手した本の中で面白そうと思えた物をまずちらほら、気になったら少しその気になって読む、のがいつもの例です。そして「読んではいけない」
という本が見つかる。
「大連ところどころ・画像でたどる帝国のフロンティア」(晃洋書房刊・2018刊)いつも絵葉書や地図で見ている大連のことで面白そうと、手に散って、一番関心のある海外航空路線という項目を早速見たのだが、なんじゃこれは!明らかに間違っている!たった9Pの中に2カ所。小生のごくわずかな知識、というより「常識」でもわかる物。使用機材の名称と地名。福岡の「雁ノ巣」を「鷹ノ巣」。大型旅客機「DC-3」が就航とあるがこれは「DC-2」でしかないはず。
この調子では小生の知らない事柄でどんな「ウソ」が書かれているか、この本は全く信用できない。この会社には「校正」という感覚は辞書にないのだろう。
素人向けのムック・新書などで似たことがこの頃よく目につくようになった。当方の知識が勝ったというより著者・出版社の見識の問題だ。出版物は「売れれば良い」というものではない!いったん世に出ると「権威」を持つし、訂正・撤回が難しい。さればこそ「出す前に!」きちんと精査されなければいけないのだ。