火曜日、お盆の最中ですが店を休みました(一応定休日なのです)。暑いし誰も来ないだろうと思ってのことでしたが、案の定、通りに人影無し。ずっと以前はお盆と暮・正月は書き入れ時でした、また来客から他所の情報をもらえる楽しい時期でもありました。それが潮が引いたようになくなって久しい。もとより大牟田の人で「暇だから古本屋を覘いてみよう」という輩は皆無であることはすでに述べた。帰省客を望んでもそれもダメ。
休んではみたものの我が方も暑くてどこに行く気にもならず、日本の古本屋の登録品の整理ということにした。足掛け5年くらい高々二千数百点の在庫だけれど、もともと狭い家の中に詰め込んでいるので鬱陶しいこと甚だしい。 明治・大正そして終戦後くらいまでの品であれば多少足は遅くても我慢するけれど、3~50年前の一般書が動かないのは面白くない。わが店の均一・特価台のお客は 大きい・厚いというのが基準で「内容」は二の次・三の次というより関係ない。よって、日本の古本屋でも沢山だされている四五百円から千円くらいの品を特価台に出して、「この本は本来もっと高くてもよい本です」といってもまず関心を持たない。我が方にしても百円で売るとは肯んじがたい、したがって倉庫の肥やしということになる。
先日ある処分の話が舞い込んで行ってみました。軽のバン3台分くらいあったのだけれど一見「新本(アラホン)」ばかり。 理系の教師だった人の遺品でそれなりに拾えそうで、抜いてもいいというので片端から見ていった。本を知らない人が片端から紐でくくって持ってきたもので揃ものもバラバラ、で結局1割くらいの量を抜いたのだけれど、ISBNやバーコードのついた新書・全書や軟表紙の本がかなり残って「なんでこれを持ていかないのか」という表情が読み取れた。そこで「ISBNとバーコードのついたものはブックオフに持っていかれるといくらかにはなると思います」と。早速実行したそうで 数回に分けて〆て一万数千円になったそうで、彼らも我が方もそれでめでたし、めでたし。の一幕。