さて二日目は路線の「乗り潰し」である。とは言っても1日限りの日帰りなので行き先はだんだん難しくなってきている。今回は「平戸」。有田で乗り換え、伊万里を通ってたびら平戸口へ、松浦鉄道に乗ろうという話である。途中昔の北松炭鉱の残滓でも見ることができるかなあと思っていたがいくつかの駅で滞留線があったであろうことの跡を見ただけで分からなかった。単コロで伊万里から平戸口まで通しで乗っていたのは我々だけ。降りて次はバス、と思ったら駅までバスは来ないというではないか、五百メートルほど坂を下りたフェーリー乗り場だという、道理で先に降りた二人婦人が急ぎ足で行ったわけだ。 結局間に合わず、タクシーで資料館まで行くことになった。資料館とオランダ商館の倉庫を見たわけだけれど、いずれの館も展示品の説明が不足・あるいは観点違いで全く食い足りない。ことに商館倉庫については、なぜ「平戸」だったのかの説明無し。これでは今陸路しか考えない人たちに平戸の歴史的位置は何もわかってもらえまい。復元の経緯についても細かい字の羅列の仕様書・ノート様のめくってみるものが暗い床近くに置いてあってとても積極的に「なぜ・どう復元か」という説明をしているとは思えない。使われている大きな柱についてどこの材を持ってきたのやら、平戸の近在で一尺八寸はあろうかという材が手に入るとは思えないノダ。さらに極め付きは、外に取り付けられている「拡声器」である。五十メートルは離れていようというところまで聞こえる「音楽」!一体何だろう。受付で聞くと、「館内で流しているのと同じ曲を外に向けて開館していることをお知らせするために流している」との事。一体、オランダ人がいたころにBGMなんぞあったわけはないではないか!「復元再生」したというのであればなんで拡声器がいるのか。まだいえばこれは「倉庫」であって「商館」ではない。この倉庫を復元して事足れりというのであれば何をかいわんやである。全く市役所の連中の考える「観光」とは何なのか、どこへ行っても頭にくることばかり。困った。
昨日の強散歩が祟ってたびら平戸口駅への坂道を急いで上る元気なく、帰りは佐世保行きのバスに乗った。松浦鉄道を乗り潰しはできなかったけれどこれはこれで色々な集落を眺めつつ、時間的にもうまくいってよかった。しかしその先である。帰路、途中で追い越す特急に乗って一本早く帰ろうかと思ったのだが、せっかく「有料」を使わないという趣旨なので我慢したわけだが、正解でした。鹿児島線の大幅遅延でダイヤはめちゃくちゃ!久留米で少し時間をつぶして結局予定に近い時間に帰着、特急に乗っても何もならなかったわけで、貧乏旅行に徹してよかった。
昨日の強散歩が祟ってたびら平戸口駅への坂道を急いで上る元気なく、帰りは佐世保行きのバスに乗った。松浦鉄道を乗り潰しはできなかったけれどこれはこれで色々な集落を眺めつつ、時間的にもうまくいってよかった。しかしその先である。帰路、途中で追い越す特急に乗って一本早く帰ろうかと思ったのだが、せっかく「有料」を使わないという趣旨なので我慢したわけだが、正解でした。鹿児島線の大幅遅延でダイヤはめちゃくちゃ!久留米で少し時間をつぶして結局予定に近い時間に帰着、特急に乗っても何もならなかったわけで、貧乏旅行に徹してよかった。