先に書名「日本人はなぜ存在するか」與那覇潤著・集英社刊 です。
例によって少し時間がたって入手で初刷は2013年2か月で2刷が出ている。
比較社会学・文学の専門化の書いたものですから ちらほらと専門用語(というほどでもないのかも)が出てくるので、小生のような「カタカタ午・哲学用語」に弱い、というより拒絶版の気味にはちょっと辛いですが、 読み始めからちょっと興奮気味になってしましました。いたるところに「目から鱗」感の記述がいっぱい。
*Historyとはstoryを語ることだ。史実と史実をstoryで(を作って)つなぐことで「歴史」になる。
*在日が選挙権・被選挙権を失ったのは「戦後」の事。 そもそも国籍とは何か。
*教科書的「古代・中世日本史」は「近畿圏史・皇族王朝史」に過ぎない。
*「三丁目の夕陽」の頃の方が自殺も犯罪も多かった。
*Cultureとは「古い・不変・伝統」とは逆の概念。Cultivateから出ているように「耕す・世話する・育てる」
*「子供」という概念、「小さな大人」 働力だった(日本も似た様子だった)
*アニメは「中国起源」
等々 勝手に拾うとかえってわかりにくいかもしれないけれども、小生の文章能力・語彙では 残念ながら書ききれません。ぜひ読んで頂きたい。
昨年のノーベル化学賞ですでに日本国籍ではない学者を「日本人」と言って騒動したことに大変憤慨した、しかも彼は「日本を捨てた」と明言しているのにである。以前カズオ・イシグロの文学賞の時もそう。なぜ彼らは日本人としてもてはやされなければならないのか、大いに疑念を持っている。
今オリンピックでも中国や韓国とUS育ちの人のことがちらほらマスコミでも記事になっているが、「日本人」とは何だ?「国籍・戸籍」?
マスコミの責任も大きい。
小生のかねてからの思う問題では、何につけても「大日本史・水戸学」の残した禍根は大きい。