閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

組織の劣化・思い上がり

2016-11-23 07:52:00 | 日記
 「失敗の本質」という本が再度手にはいったので ある若い人に「これ読んでご覧」と渡した。既読の本だけれど、人に「読め」と言った以上 内容についてあやふやではなるまじ、と思って 再読し始めたのだが・・・。6件の事例の 最初の「ノモンハン」を読むのがすでにつらい。先を読んで思い出すのが嫌になってしまった。 腹が立つやら情けなくなるやら。 そしてこの本の主眼である 「今に生かされていない」「反省の色なし」という指摘がまったくそのまま、何も変わっていないことに驚くばかり。 この「事件」の部分だけでも 今の東京電力福島原発 の経緯とまるでそっくりではないか。自民党議員・内閣の思慮判断力の欠如 霞が関の官僚の高慢ちき、東電の実力を伴わない思い上がり  関連する儲け話の連中の 無責任なおべっか・ごますり・お先棒担ぎ。  「組織の無能力」そのもので これもまた情けないなあ・・。この構図は国を手本としている地方の官僚組織「お役所」も 全く同じ。これは東京の豊洲問題でも解かる。 TPPもアウト! 沖縄の件はもとより自衛隊の戦闘も始める、原発輸出も危うい。我が大牟田ではRDF発電事業が破たんした。この事業に反対する運動にかかわった小生としては「責任をとれ」と言いたいのだが役所の誰も口にしない。
 この国は「ダメ」になる予感がす。
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即売会終わる

2016-11-12 07:28:03 | 日記

 秋の丸善ギャラリー即売会が終わった。 吾店の成績はまあまあ、一応希望・期待に沿った成績だったというところ。この二週間の売り上げは 吾店の店舗の何か月分でしょうか。
 今回は 地図や絵葉書という「薄くて小さい」ものだけでなく 書籍もいつもより出て行ったようで片付けてみると途中で追加補充したにも関わらず空箱が数個、ということは六・七箱分くらいは「売れた」ということかな。実際倉庫を見てみると幾分風通しがよくなった感はある。 吾店は店に持ち込まれる「買い物」はほとんどなく、当然ながらここ数年くらいの新しい本はまず入ってこない。 実際 ほかの店の品揃えを見ると歴然、
音楽関係の本だけで一台ぎっしり、ミステリーだけで一台、映画関係で一台 等々。
どれをとっても我が家では入手はとても考えられない品揃えである。そんなことを行っても始まらないので少し古い(絶版とは言い切れないだろう)今の新刊店には出ていないであろう本を売り込むしかないではないか。漱石・三島関係書は確実に売れていく、これも大牟田では考えられない事。
 吾店の店頭では、三池炭鉱・争議に関した来客が増えてきたようす。来年閉山二十年、あるいは大牟田市制百周年ということも関係しているだろう。市制百周年については「市史」の編纂に関していくらか資料を提供・買い上げがあって多少恩恵にあずかったといえるけれど、百周年関連として補助金も出て多くの企画が雨後の竹の子状況、でも本屋に来て調べ物をしてみようという人はいない。 いくつかの企画を知っているけれどなんだか「軽いなあ」という感じバカリで面白くないです。相変わらず、店に来てくださるのはまず「他所の人」たち。
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