閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

自動販売機か?

2011-08-26 19:22:13 | 日記
 今日も変な天気。雷が鳴ったら土砂降り、一時的にさっと日が差す、の繰り返し。 じめじめというのも困りものだが、
農業に関心を持つ小生としては作物の「日照不足」が大いに心配であります。普通のお米だとお盆前後に
花が咲き、結実し 今頃はかんかん照りで どんどん育つ時期だと思う。地震といい、温暖化といい もっと自然の動きに
謙虚に対応 出来ないものだろうか。
 我が業界は嘆き節ばかり、 本が売れない!  小生としてはまずこれまでに出版界が「出しすぎた」 としか思えない。
 どんどんゴミとして廃棄しよう 10年間徹底して廃棄を続ける そうすればそのうち 風向きが変わるのではなかろうか。
我が家は今朝 リサイクルゴミとして 6~70㌔出した。
 お客さまから電話でのの問い合わせ数件、大方は全集・百科の類、そうでなければ 本当にピンポイントの一点の在庫問い合わせ。
 「電話ではよく事情がわからないし、同姓同名の本も多いし、まず今いきなり聞かれても 思い浮かばないことが多い」と
いっても 簡単に引き下がらない人が増えたように思う。
 我が店は 自動販売機ではありません。「ボタンを押せば自分の希望の回答が即座に出てくる」そんなことは小店にとっては「埒外」で対応の仕様はありません。 このところズット お客さまの悪口を連ねているようで 気が引けますが、
「よかった」と報告できる 出会い を切に望んでいます。本気で探し物の人は まず電話では問い合わせて来ません。これは二代に渡る 古本屋の経験での答えです。その「内訳」は そのうちに ボツボツお話しようと思う。
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文庫 それでいいのかな?

2011-08-25 15:28:32 | 日記
久しぶりに 割と「熱心に」本を見るお客さまがあった。小一時間見た上で
一冊の詩集を持ってきていわく「この人のものの文庫は無いですか?」と。
「我が店には無い。もとより文庫化されてる作品(集)があるかな?」
というと納得できない様子だ。そう人気があって「売れている」詩人ではないし
「この人の詩集が文庫になるとは思えないが」といってもわからない様子。
文庫を出している出版社は最低でも3000部くらいは見込めないと出さないよ、この人の文庫
がそんなに売れると思うかい」というと 「文庫で読みたいのだ」という。
 それ以上の話にはならなかったが、「本」というものの価値観がまったくズレていて
お話にならない感じがした。詩を書くとき、それが本という「作品」になって世に問われる
時 作者は文庫のサイズを想定して文字を刻むだろうか。なぜ初版が必要か という
ことなどおそらく彼には通用すまい。 活版印刷が廃れて久しい。小生は活版大好き。
 執筆者とその友人などの絵描きのセンスと印刷屋の技術とそれを纏め上げる編集者の度量、
この結晶(今で言うコラボレーション)が「本」という作品。 こだわりたいと思っている。
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本日も変な天気

2011-08-22 16:30:17 | 日記
本日も 変な天気だ。店にいる日なので にわか雨が振ろうと別段差しさわりがあるわけではないが
 じめじめした空気は面白くない。
 これからH.P.では手にした本の解説ではなく、説明(売り文句)を書くようにしたいと思っているが
これがなかなか難物と思えるようになった。一般的出版社の刊行物なら 表題と刊記、状態を書けば済むが、和本や地方の、あるいは私家版の、といったものになると表題だけでは中身が伝わらないことが多い。然るにその本のことを何処まで知っているか?
果たして本当か?ということになると困った! 「古本屋、背文字ばかりの学者なり」とは昔からいわれること。
 そうはあるまじ とは思うものも さてはて 何処までやれるでしょうか。
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百科事典売りたし の話

2011-08-20 17:15:28 | 日記
何処の古本屋でもおそらく共通の悩み?であろう問い合わせの話。
 今日もまた電話があって、「百科事典と 週刊の日本歴史と・・・。」
最後まで聞くまでもなく「折角ですが いりません」とお断りした。普通はここで
「あっ、そう」で終わるのだが 違ってた。「なんで買わないのか」と詰め寄ってこられた。
(よそでも断られてのことだろう)「今は時代が違います、セットの本なんて置けない生活ばっかりでしょう」
云々というけど引き下がらない。「キャベツだって出来がよすぎて値が下がると捨てるでしょう、食べられるんですよ、もったいないと思うでしょ ではあなたがそれを買い行きますか?」などいってやっと収まった。
 60~70年代、本が出すぎた。出版界が目先の売れ行きに眼くらまされて本自身の価値を下げるどころかなくしてしまった。
 単なるノスタルジーでは無しに 戦前の本が 本らしくて もっと注目、大事にされるよう願っている。
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官僚の学習不足

2011-08-20 13:00:54 | 日記
米軍の無人探査機が 原発のメルトダウンを 三月十四日だかに把握していたと報じられた。
一体日本は何をしているのか! と思った人は多いだろう。
新幹線がこれまで人身事故を起こしたことがない
のは 中国の例を出すまでもなく評価すべきことだが これはまったく例外だということか。原発の対応をみていると
「失敗の本質」に示された 戦前の軍隊、政府のやってきたことを「学習・理解・対応」まったくしていないことがよくわかる。
 しかも外国の技術の換骨脱胎の原発を 外国にまで「技術を売る」という。これも中国が新幹線は「自前の技術だ」
と言い張るのと何処が違うか? 日本は原発から撤退すべきだと思う。エネルギーが足りなければ「縮め」ば
よいのだ。 たとえば数百万台の車を日本で作る必要はない、鉄も、船もどこかの大臣の言い分のように「№2では
いけないの」か?№5だって日本はつぶれない。それより食料の生産に努力すべきだろう。米軍のことについてはいずれまた書こうと思う。
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