又 間が空いてしまった。 このところ忙しいです。
其の あれこれを言うと話が混乱するのでこのブログの本旨の「本」に
絞って 書きます。
元もと できるだけ古い物を扱おうと思っているのだが そうなれば
「定価の×%で売る」などということはありえないことになる。
「はて、さてこの本は一体どのような流通価値を持つものか?」
まさに「それが問題だ!」というのは珍しくない。如何評価して良いものか
判らない! 困った という品が 良くある。
古いものでは 手元に「古今和歌集」の製版・版本がある。
上下2冊を綴じ合わせ一冊にしてあって、裏表紙はかろうじて
紺紙が少し残っているが、表表紙はテロテロに剥れた状態。
本文には 幸い疵も、虫入りも無く(一部に書込みがあるが)
概ね良い状態。 問題はこれから・・。
下巻の最後に、「寛文三稔(年ではない)癸卯初冬吉日 新刻」とある。
「古今和歌集」の一般的写本は けっこう流布していてそう珍しい
とは言えないであろう。よほどの名筆・能筆のはっきりしたものであれば
当然話は 変わる。しかし「版本」となれば 「ちょっと待てよ」
である。この「寛文三年」といえば1663年、季吟、宗因、西鶴、芭蕉
がウロウロしていた頃である。 これは「トンでも」本かもしれない。
版刷りの本の流布が広がり始めた頃のもので版本の「古今和歌集」としては
最古の部類になる(ハズ)である。 類似の物とくらべればすぐにわかる
ことだが 如何せんここは九州の片田舎!こんな版本を所持し見比べさせてくれる
ところが 何処にあるかいな。というわけ。
他にも こんなに古くなくて 昭和の御世でも 「正体わからん」と言う
本は結構あり 売るに売られず 困った という話 これからも
ボチボチ 紹介しようと思う。
其の あれこれを言うと話が混乱するのでこのブログの本旨の「本」に
絞って 書きます。
元もと できるだけ古い物を扱おうと思っているのだが そうなれば
「定価の×%で売る」などということはありえないことになる。
「はて、さてこの本は一体どのような流通価値を持つものか?」
まさに「それが問題だ!」というのは珍しくない。如何評価して良いものか
判らない! 困った という品が 良くある。
古いものでは 手元に「古今和歌集」の製版・版本がある。
上下2冊を綴じ合わせ一冊にしてあって、裏表紙はかろうじて
紺紙が少し残っているが、表表紙はテロテロに剥れた状態。
本文には 幸い疵も、虫入りも無く(一部に書込みがあるが)
概ね良い状態。 問題はこれから・・。
下巻の最後に、「寛文三稔(年ではない)癸卯初冬吉日 新刻」とある。
「古今和歌集」の一般的写本は けっこう流布していてそう珍しい
とは言えないであろう。よほどの名筆・能筆のはっきりしたものであれば
当然話は 変わる。しかし「版本」となれば 「ちょっと待てよ」
である。この「寛文三年」といえば1663年、季吟、宗因、西鶴、芭蕉
がウロウロしていた頃である。 これは「トンでも」本かもしれない。
版刷りの本の流布が広がり始めた頃のもので版本の「古今和歌集」としては
最古の部類になる(ハズ)である。 類似の物とくらべればすぐにわかる
ことだが 如何せんここは九州の片田舎!こんな版本を所持し見比べさせてくれる
ところが 何処にあるかいな。というわけ。
他にも こんなに古くなくて 昭和の御世でも 「正体わからん」と言う
本は結構あり 売るに売られず 困った という話 これからも
ボチボチ 紹介しようと思う。