休みの日に、二流は疲れを溜める 一流は「体」を休ませる 超一流は「脳」を休ませる
残念な人は休日に疲れを溜める
忙しいビジネスマンにとって、休日を「どう過ごすか?」は大事な問題です。
心と身体を整えて、良好なコンディションで次の週を迎えるためには、どのような準備が必要なのか?
その過ごし方にも大きな違いがあります。
二流のビジネスマンは、気持ちを切り替えたり、気分をリフレッシュすることを最優先させています。
家族や友人と温泉旅行に行く、スポーツを楽しむ、バーベキュー・パーティーを開いて仲間たちと飲食を満喫するなど、「休日=レジャー」と考えて、アクティブに行動します。
気持ちの切り替えという意味では十分に効果があるでしょうが、「たまの休み」という意識が強いせいか、アクティブになり過ぎる傾向があります。
休日の疲れを溜めたまま翌週を迎えるビジネスマンは、意外と多いものです。
一流は、身体を休ませて、日ごろの疲れを取ることを第一に考えます。できるだけ外出を控えて、室内で読書をしたり、ゆったりと音楽鑑賞をして休日を過ごします。
仕事ができる人に共通する弱点は、「24時間、つねに仕事のことを考えている」というクセにあります。
屋内で心静かに過ごすことによって身体の疲れは取れるでしょうが、意外と気分のリフレッシュができないのです。
普段とは違う脳の使い方をして活性化させる
超一流は「脳」を休めることを一番の目的にして休日を過ごしています。
脳を休めるというのは、脳を使わないということではなく、普段とは違う部分の脳を使うことによって、脳全体を活性化させる……というイメージです。
たとえば、ボディビルをしている人は、筋肉を鍛えてムキムキの身体をしています。ヨガをやっている人は、しなやかで引き締まった身体をしています。その両方のいいところを取り入れてバランスのいい身体を作るために、平日、ボディビルをやっている人が土日にヨガをやる……のと同じ発想です。
超一流は「ビジネス脳」をフル回転させて平日を送っていますから、子供と遊んだり、家族で近所の公園へ散歩に出かけるなど、普段とは違う脳の使い方を心がけて、脳をリフレッシュさせています。
自分の脳を活性化させるための休日の過ごし方が、家族サービスになっていることも、彼らにとっては理にかなっていることなのです。
宮本剛獅(みやもと・つよし)
25歳でプロテニスプレーヤーを引退後、外資系金融会社のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスでセールスに従事。いずれもトップセールスとして活躍する。その後、企業の事業再生などに携わった後、独立。人材紹介業を中心とした株式会社人材コンサルティング&カンパニーを起ち上げ、1,000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行う。