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米、シリアの化学兵器攻撃「安全保障への脅威」

2013年08月28日 07時37分26秒 | ニュース
カーニー米大統領報道官は27日の記者会見で、シリアでの21日の大規模な化学兵器攻撃をアサド政権が実行したことを「強く確信している」と述べ、この問題への対応は「米国の国家安全保障への脅威」に関わることだとの認識を示した。

 オバマ政権は軍事行動を含めた対応を検討しており、国際法上の根拠の確立や国際社会の支持取り付けを急いでいる。安全保障の問題と位置づけることで、軍事介入に向け米国の国際法上の権利を主張する狙いがあるとみられる。

 カーニー氏は「大統領は米国の国家安全保障が危機にさらされているとみなせば、必ず行動を起こす」と強調。今回の対応に際し、国連安全保障理事会の決議を得るかどうかは明言を避けた。

 アサド政権による化学兵器使用はこれまで「ほぼ間違いない」との考えを示してきたが、さらに踏み込んだ。近くこれを裏付ける報告書を公表する方針。

 カーニー氏は、化学兵器禁止条約について、シリアは未署名だが、世界人口の98%を占める約190カ国が参加していると強調。化学兵器使用に「何も対応しなければ国際基準が崩壊する」と危機感を示した。

 また米国は今回、「シリアの政権交代は検討していない」と述べ、限定的な対応となるとの考えを表明した。


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