会社を定時で帰宅する際に、中央線を貨物列車が走っているのをちょくちょく見かけていました。
牽引している電気機関車は、EF64型です。
数年前までは0番台という初期型でしたが、今は1000番台というマイナーチェンジ車になっています。
いつまで貨物列車があるかわからないし、電気機関車も国鉄時代からの古い型なのでそろそろ引退しそうな気がします。
暖かくなると虫も出るし、大気も靄るので思いたったが吉日、金曜日の午後半休にして、グーグルマップのストリートビューで目星をつけた踏切へにわか撮り鉄に出掛けました。
ちょうど小中学校の下校時刻と重なるので子供が多く通り、いい歳こいたジジイがデンチャの写真を撮ってるのを見られて非常に恥ずかしかったです。
まったく興味もない最新型の電車で構図を確認しました。
山が雪で白いのを期待していたのですが、もうほとんど溶けていました。
天気予報は狙い通り晴れて、雲ひとつありません。
構図は第一主題の列車の顔を右隅に置いて、第二主題の山頂を対角の左隅に置く構図を考えていました。
でもこれは、いまひとつ面白くありません。左側の草むらが邪魔で列車の後ろまで見えないのです。
それに第二主題の山が中央にきてしまい、日の丸構図の悪例です。左側面が影側なのも減点。
また電線が多くて想像以上にウルサイ。
鉄道敷地内への立ち入りは厳禁なので、自由に最適な立ち位置には行けません。
貨物列車がくる直前に、なんとなく構図を横に変更することにしました。
縦よりももっとつまらん画になりました。
2輌目の旧塗色が先頭だったら失敗して悔しかったでしょうが、かっこ悪いJR貨物色が前なので諦めがつきます。
右側の木造家屋が目障りだし、手前のフェンスで車両の下部が隠れて見えません。
第二主題のはずの山が中途半端な位置で、雲が出たせいもあって希薄になり存在感がない、ただの背景になってしまいました。
雲が出て空も美しくない。
電線や架線柱がこんなにウルサイとは思いませんでした。
撮影ポイントと使用するレンズは事前に十分検討しないと、画面の余分なものを整理できず、とても作品と呼べるものが撮れないとよくわかりました。
鉄道写真を撮られる方はみなさん上手なんですね。
また有名撮影場所が混雑するのもわかったような気がしました。
数週間前までは陽が陰ってしまう時間になるので光量が足らず、雪で白い山とこの貨物列車の組み合わせはもう来年までお預けですかな。