模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

宜候 流星改の9

2017年09月12日 | Grace

土曜日、釣り遠征で帰りが遅かった上に、日曜日は早朝4:40出発で50Kmも先の高校へ、娘の部活の試合の送り届け。
降ろしてトンボ帰りでも往復2時間。朝飯前に100km走破。
朝食後、市内一斉清掃を1時間で済ませ、魚をおろすのにまた1時間以上掛かった。
全然身体が休められない。筋肉痛なのに。
当然、月曜日はひとりゆっくりとお休みでしょう。
有給休暇はこういう時のためにあるんだよね。

休みなので、4時過ぎに起床。普段はブルーな月曜モーニングもストレスなし。
流星の魚雷を吊った。

結局、小池さんの箱画が一番有効な資料だったな。

普通の艦攻は胴体下のハードポイントに魚雷を懸吊する。
流星は艦爆派生のためか、爆弾倉があって扉もあるので、ちょっと変わっている。
一式陸攻は扉を開けて搭載するし、他の機種では扉を取り払った画像も見たことがある。
けど、流星は扉を閉めたまま懸吊する。
扉自体は強度がなく吊れないから、扉を貫通するワイヤーで胴体内のハードポイントに吊るようだ。
その様子が一番よくわかるのは、この画なの。

画ではちょっと切れちゃったけど、胴体から魚雷の弾頭部を押さえるアームも描かれている。
灯台下暗し。もっと早く見ればよかった。
今朝、魚雷懸吊の作業中に「アッ!箱画」って思いだしたんだよね。
そしたら、何点かディテールアップをやってない箇所に今頃気づいた。
例えば主翼のランプ。

右の白丸は失敗しつつもやったけど、黄丸の方はやってない。
もう無理。
小池さん恐るべしだなあ。

しょうがないので、胴体から伸びるワイヤーだけは表現した。

後付けだからピンとは張れなかったよ。
無理な体勢で0.3mmの孔を明け、ピンセットで糸を差し込んだ。
ここまで進んでから、こういうことをやると、ドリルを折ったり、他の部品が取れたりするけど、今朝は調子が良い。
グレーのミシン糸のままだけど、目立たないから色塗ろうかな。

魚雷がこんなに丸くなくて、イビツだったから作り直したんだよな。
先端は真鍮のドームを作って。
なので魚雷の胴体は3体ものなんだけど、継ぎ目処理もうまくできたね。

魚雷も吊ったので、機体は完成としよう。
台座の銘板は、はがき大のメタリック用紙を使うつもりだけど、こいつのだけで印刷するのはもったいないので他の案件が発生するまで長期待ち。

操縦席の後ろの小孔の開いたガラスの仕切りはプラバンから作成。
照準器のガラスはコピックでアンバー色っぽく。
クリア部品はコンパウンドで磨いてから、内側にはワックスを塗ってあるので透明度はいいけど、厚くて歪むのはしょうがないね。

晴れて邪魔がいないので、屋外で撮ってみた。

結構デカくて堂々としています。
なのに誉は小さいなあ。
インストでは着艦フックは切り取るように書いてありましたが、それじゃ艦攻ではなくなるので、そのままです。

トラトラトラを観た男の子は、必ず「ヨーソロー」って言うようになるんだ。
バックの竹は目立つなあ。
台座のアクリル板は海面のイメージで青にした。
銘板のベース色は船ならゴールドでいいが、こいつのはシルバーでアルマイトっぽくするつもり。

台座に対して機軸を平行にせず、少々振っている。
水平も左翼を上げ気味にして、動きを出そうと思った。
エルロンは動かしてないが・・・

米軍のガンカメラの前で、左右にかわしながら必死で逃げる映像を観たことがあるが、こんな角度だったか。
攻撃機が高速で敵を振り切るなんて幻想なんだよ。
主翼に20mm積むくらいなら、後部の13mmを連装にする方が有効じゃないだろうか。
撃墜王の坂井さんがやられたのは、後部銃座の13mmだったはず。

今回のテーマは末期感のある濃緑色と、水性アクリルによる塗装剥がれだったけど、まあまあ当初の目標達成かな。
クリア吹いた後にシンナーが飛んで付いたり、指紋が消えなかったりしたけど、タッチアップやハゲチョロを追加したりして、リカバリーが上手くできた。

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空の青、海のあを 流星改の8

2017年09月11日 | Grace

牧ちゃんは白鳥は悲しからずやの詩のなかで、ブルーを敢えてふたつの表現で著しました。
青とあを。単に繰り返しを嫌っただけか、海と空のブルーは違う色だからか。

今回、初めて明暗以外の調色をした濃緑色を使った流星がほぼ完成。
古代から青と緑は無意識に混用されていました。
この流星では意識的に彩度を落としたアオにしたけど、写真じゃ伝わらないなあ。

魚雷搭載がまだなのと、台座の銘板ができてません。

モーターも元気で、ペラも回りました。ひと安心。
写真だと普通の濃緑色に見えますね。結構グレーなんだけど。

流星を愛知に作らせたのは、九九艦爆、彗星と急降下爆撃機の実績があったからでしょ。
現に流星は天体の名称なので、名前からみると艦爆です。2座だし。
一方、九七艦攻の後継は同じく中島の天山で、攻撃機は山の名前というルールに準じています。
脱線するけど、天山って、パッとしないし模型映えしないけど、堅実でいい設計だと思うな。

愛称:流星は艦爆なのに、符号はB7A2と、B7=艦攻なんですね。
海軍は両方できる機体を作らせておいて、混乱している様子がうかがえます。

大戦後半ではとりわけ速い方ではないし、翼のスパンが長く機敏な行動はできないだろうから、戦闘機からは逃げる一方なのに、翼に20mm砲は必要なのだろうか。
地上攻撃用?魚雷を落としてから敵艦を飛び越すときの機銃掃射用?
あんまり合理的思想の機体に思えないね。
急降下から引き起こしても大丈夫で、20mm砲も積めるような主翼の強度にしたら重くなって当然だわね。

モーターライズなので台座の裏側はこんな感じ。

この大きな機体を、片持ちで支えるには2mmのアクリル板でもかなりたわんで、補強が必要だった。

いまいちだったのは、主翼の航法灯。

UVレジンで透明な凸を盛ったが、粘度が緩くてUVで固まる前にモールドの円より広がってしまった。
アップで見たら塗りも悪いね。
UVレジンは注型を作って、固めてから貼るのが正攻法でしょうな。

土日が忙しかったので、月曜日は有給にした。
のんびり楽しむぞ。

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頂上が見えた 流星改の7

2017年09月04日 | Grace

今週末は長男と海釣りに行こうと計画していました。
海水浴シーズンが終わって、浜茶屋を片付けた直後の浜は、キスが入れ食いになることが多いんです。
だけど台風の影響で、北からの風が10mほど吹く予報だったので中止にしました。

晴れていても大陸からの寒気で気温が上がらず、湿度も50%台で模型日和!
模型部屋も暑くないので予想以上に進みました。まだ八合目位かなと思ってたら、いきなり頂上が間近に見えたって感じ。

いつもキャノピーの塗装は機内色+黒サフ+上面色を標準にしてます。
今回は剥がすので黒の次に銀を吹いています。
面倒でもこうしないと、枠が透けて台無しになるからです。

今回流星は下面に九六中攻に使ったキラキラしない銀色。
上面は戦争末期感を出すために、明度と彩度を落としたパッとしないグリーンにしました。

このキット、水平尾翼の付け根のモールドと尾翼の厚さがピッタリだったので、水平尾翼を最後まで接着せず、つまり士の字にしないで十字のままやってみました。
その方が側面のマスキングが楽なので。

九六中攻の時にケープで上手く剥がれず苦労したので、Kくんに相談したところ、ヘアスプレー剥がしをやる時は、上塗りは水性アクリルが基本!ということを聞いたので、グリーンはタミヤ水性の暗緑色XF70です。
上手く剥がれなかったのは、上塗りがMRカラーだったからみたい。
暗緑色に同じく水性のジャーマングレイを4割近く足して、吹いたのが上の画像の黒っぽいグリーン。その上から、パネルの内側を中心に暗緑色にライトグレイを足した明るいグリーンを吹いてムラムラにしています。全部水性。

上の写真ではどの位グリーンの彩度が低いかわかり辛いので、ウッドデッキの上にMRカラー#124ビン生で塗った九九艦爆と並べて自然光で比べてみました。

九九艦爆は鮮やかだけど、流星は緑っぽくないでしょ。

水性は本当にうまく剥がれます。
九六中攻は剥がすときはカリカリって感じだったけど、水性は水でふやかして剥がすと、ネチャボロボロって感じ。
ケープが溶けてる感を感じます。

固めのブラシと竹串で剥がしました。コントロールし易いです。
実感的でないと言う人がいるとすると、それは俺が下手だから。
かなり偶然性は少なく、作者の意図が反映できます。

デカールもはげチョロも終わり、ウエザリングカラーでのフィルターも済んだので、来週平日に半艶クリアを吹いて確定します。

それと今回はモーターライズなのでペラを真鍮の延長軸と接着。
ペラの軸孔を真鍮の延長軸に合わせて、2mmに拡大する際、センターがずれて目で見てもわかるくらい偏ってる。
回せばバイブレーターのようにフレることが想像できたので、接着時に矯正することにした。

まず孔を2.3mmに拡大して、ガタガタの軸を入れ、エポキシで目見当でセンター合わせして固定。
電池に繋いだら、奇跡的にブレずに回りました。
回転数が低いからかな。

まぐれだね。

ここまではなんとか大失敗無し。

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夏もラストスパートか 流星改の6

2017年08月21日 | Grace

40年以上も前の小学生の夏休み、埼玉から京都の田舎に帰ったら、ずっと雨で退屈だった思い出がある。
何年かに一度くらいの割で、雨がちだったり、冷夏だったり、ノーマルっぽくない年があるんだね。

土曜日は朝3時半に起きて、魚雷の工作。

けば立たないナイロンのミシン糸をワイヤーに見立てて、懸吊ワイヤーにした。
懸吊・・辞書をひくまで「けんちょう」と読むなんて知らなかったのは、ナイショ。

ヒレの後ろの框板を木材っぽく塗った。
框・・「かまち」は読めた。
きょうばんと書いている人もいたが、やまと言葉でよいと思う。
これは、機体から落とされた魚雷が、回転しないように空中姿勢を保つためのもの。
回転すると、水中姿勢の自動制御装置が効かなくなるので、なんとしても天地が変わらずに水中に突っ込ませたいのだ。
框板は水中突入時に壊れ脱落する。
そんな廃棄する板を樫木で作るとは思えないので、杉板っぽい色を狙った。

エバグリのパイプで置き換えたので、かなり真円度は改善したが、面白みのないウドの大木だったので、アクセントにスジを入れた。
リベットまではやらない。
後部の細くなり始める辺りから、キットのオリジナルパーツ。
うちの魚雷は弾頭だけ金属なので、重量バランスが悪く、何回もお手玉して落とした。
落とすとシルバー塗装は弱いので、塗り直しとなる。
部分吹き直しのマスキングをスジで見切るので、ブロック毎にシルバーのトーンが違うが意図的ではない。
黒鉄は2回、8番銀は3回吹いたか。

ついでに20年近く前に作った、1/72フジミ流星の魚雷も塗り直した。
弾頭赤色、胴体黒で塗ってあったのをオーバースプレー。
写真では写ってないが、框板は付いていない。
この頃はパイロットなしでも飛行姿勢にしてたんだねえ。

2重反転スクリューだが、色がゴールドの指定になっている。
艦船のスクリューの砲金のイメージなんだろうが、いろいろネットで調べると、どうも鉄系っぽい。
魚雷の胴体はクロモリ系の炭素鋼で、スクリューも水中突入時の衝撃に耐えるためにクロモリ系の鋼材らしい。
だとすると銀色でいいはず。

銀は鋼材のミガキ鋼の表現で、弾頭は鍛造時の黒皮の状態。
表面処理無しだと、すぐ錆びるよね。
油でも塗ってるんじゃないだろうか。
なので、ウエザリングカラーのマルチブラックを塗った。
油塗ったら、懸吊作業中に手が滑って危ないんじゃないかねえ。
俺は、ウエザリングカラー塗ってる時も落として傷つけて、8番銀から塗り直したよ!

魚雷ばっかりで土曜日が終わった。

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細部に宿るのか・・流星改の5

2017年08月07日 | Grace

暑くて、昼間は冷房のない工作室には入れないので、進まない。

その上、こんなことも始めた。

今回のもう一方の主役、九一式航空魚雷。
キットの魚雷が、左右モナカ貼り合わせなんだけど、正しい円筒じゃないんです。
回しながら整形するとゴロゴロするから、歪ってるの。
その証拠に、サフが線状に残るんですわ。
銀色はキズや歪が見えやすいので、作り直してみようと思う。

実物の直径450mmは1/48で9.4mmなので、胴体部はエバグリの9.53x8.10パイプにした。
いわゆる、3/8インチパイプってやつね。

先端はエポパテ盛るか、球を芯にプラ板絞ろうかとも思ったが、暑いのでアッサリ、真鍮を削った。
丸物は、ろくろにはかなわないもの。


戦時中の生真面目な、大学出たての設計者は、魚雷の図面を描くとき、流線形の理論通りにするんじゃないだろうか。
なのでパーツを設計した時、先端のドーム形状は正しく半球状だろうと下の形状にした。
しかし、当時の図や、実物の写真をみると上の尖がり形状にも見える。
キットのも信用してないけど、とんがり君

なので、両方作ってみることにした。
まずは尖がった方。

エポキシで接着して、手持ちで粗削り。
プラの部分から、大きなRで削っていく。

イメージができたらドリルレースでさらに削る。


家庭用のドリルチャックは9.5mmなんて咥えられないので、NOSドリルというキリをヤトイに使う。
シャンクが6.5mmで刃径が8mmのキリに、テープを巻いてパイプに差し込めば、充分切削抵抗にも耐える。

飛行姿勢なので、展示台も作り始めた。
木製の枠に海面をイメージした、¥100均の青いアクリル版。

電子部品のガタクタ箱を物色したら、出てきた3Pのトグルスイッチ。
取付孔は6mm。
機体を保持するのは、外径3mmの真鍮パイプ。
取付孔は3mm。

酔っぱらったおバカさんが、調子に乗って孔を2個とも6mmで明けてしまった。
暑いからなあ。
そのせいで6mm孔に合わせたカラーを、真鍮で作ることに。
でも、これは怪我の功名で、カラーがあった方が、高さは決めやすいし、グラつかなくなるので良かった。

こんなことをやっているから、まだ機体は胴体を貼り合せたところ。
つぎは苦手な、接着線消し。
絶対一回じゃ終わらないんだよな。

特徴的な逆ガル翼は仮に付けてみたけど、取付ベロや胴体の角穴を調整しないと、キレイに付かないみたい。
まずは、胴体を仕上げる

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