先週、半期に1度の社長出席の御前会議があり本社出張だった。
工場からはいつもひとりで前泊なのだが、お一人様晩飯をいかに楽しむかいまだに決定版がない。
在京の友人を呼び出して呑めば翌日の会議に影響が出るのは必至だし、それに翌日に会議があると思うと気分が重くて、ハメを外す気にもならない。
居酒屋はつまみの量が多いし、イタ飯屋は飽きたし寿司屋は高かったし。
しかし外泊でアルコールなしで寝るのは不可能なので晩酌はしたい。油モノでビールを飲んで、和食系で日本酒を飲む2段構成にしたい。ひとりでも居られるように、呑みながら新聞や雑誌が読めるかTVがあって欲しい。
ホテルの部屋で弁当や惣菜で呑むのは避難民みたいでイヤだ。
定宿のホテルを出るとすぐに定食屋がある。独身か単身赴任か嫁が晩飯を作れないのか知らないが、おっさんでいつも満員である。
いわゆる家庭の味ってやつで、何を食べても感動はないけど残すほど不味くはない。安く、量もひとりで丁度良い小皿だし。
で今回の作戦。 KFCのチキンフィレサンドと缶ビールを部屋で流し込んで、のどの渇きを満足させ、とりあえずの第1段を終了。
その後定食屋でスポーツ新聞の釣り欄でも読みながらお行儀の悪い晩酌をだらだらと第2段。
つまみはアジフライ、卵焼き、シラスオロシ、マグロ納豆にした。
すべて¥150~¥250。これにお銚子2本。ちょっと頼みすぎた。小皿ばかりでも満腹。
こんな風にケチった金をおもちゃや雑誌につぎ込むのだ。
今回の収穫はこれ。
2001年頃のモデルアートに「もけい喜楽に作ろ」という連載記事があり、この建設機械の作品を見て感動したことがあった。
記事自体は一見子供向けっぽく書いてはあるが、内容はショベル部分の塗装のはがれ表現とか汚し方とかどんなAFV作品よりすごいと思った。
その記憶に残る記事の筆者が「おおくらとしお」と言う人だった。一気にファンになった。
その人の記事をまとめた本が出ていたのだ。
何も知らず本屋でパラパラと見て、車中で読むものないし、まあいいやと購入したので、新幹線の中でビックリ。
中身を良く読むまであの「おおくら」さんメインの本だと気づかなかった。
ラッキー。偶然旧友に再会したみたいでうれしい。