模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

スタジオミュージシャンの時代

2020年06月13日 | 音楽・AV

梅雨入りしてしまいました。土曜日は朝から雨だったので、犬の早朝散歩も行かずゆっくりお目覚め。
午前中は1人だったので、貸してもらったDVDを観て過ごしました。

60年代アメリカのアイドルモンキーズは、今の日本でいうゴールデンボンバーみたいなもんで、レコーディングはボーカル録りのみ。
楽器の演奏はスタジオミュージシャンがやっていたそうです。
それを請け負っていたのは、ロスアンゼルスのレッキングクルーと呼ばれた楽器演奏の職人たち。
そのドキュメンタリー映画を観ていました。
モンキーズのミッキーも出演していて、その事実を認め、僕らはミュージシャンではなくて役者だから、と述べています。

ビーチボーイズやバーズなど、バンド形式のグループでさえレコーディングは彼ら任せだったそう。
でも当時はサポートミュージシャンの名前をクレジットする習慣が無かったので、公表されていませんでした。

その凄腕の面々のなかに女性ベーシストがいて、それがキャロルケイさんです。
私の実母と同じくらいの年齢で、80歳代半ば。

元々、スタジオでジャズギターを弾いていましたが、たまたま代役でフェンダープレシジョンベースを弾いたら成功したので、それ以来ベーシストになったとのこと。
クラシックの演奏家と違って、楽譜に書かれているのはコード進行のみなので、自分のアイデアでベースアレンジをしていたようです。
この写真と同じ人物とは思えない、太ったおばさんが映画では実際に弾いてみせてくれます。
「指示されたベースラインがこんなつまらないものだったので、こんな風に変えて演奏したわ」とおっしゃりながら。
演奏職人でありながら、ベースラインは自分のオリジナルなんだから、もうアーティストですね。

私は小さい頃からギターやメロディよりも、ベースの音をいつも耳で追っていた気がします。
彼女のHPにある演奏リストをみると、あの曲のあそこや、この曲のこの部分など、印象的で独創的なベースラインの曲だなあと思っていた演奏が、ことごとくキャロルケイさんだったことを発見して、感動してしまいました。


モータウンミュージックのLA録音もレッキングクルーだったそうで、彼らは黒人が作りだした音楽だっていうのが売りだったから、白人のスタジオミュージシャンの手を借りた、ということを伏せていたそうです。
ポールマッカートニーが、60年代のモータウンのベースに影響を受けたと、語ったそうです。つまりそれもキャロルケイさんの演奏だった可能性が高いんじゃないでしょうか。
70年代に入ってビートルズのような自作自演のミュージシャンが主流の時代になって、レッキングクルーの時代が終わったということらしいです。


ひと月ほど前にひょんなことからキャロルケイさんを知り、それからは通勤時間にカーオーディオのラウドネスを強くして、彼女のベース演奏を繰り返し聞いていましたが、やっと土曜日に映画を見られました。
カッコいいなあ。

コメント (4)
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女王様のバンド

2018年11月23日 | 音楽・AV

イギリスの軍艦がHMS=女王様のお船というのは、知ってる人には当たり前なのだろうけど、それを最初聞いたときはへぇーと思いました。役人が王室のご機嫌取りしてるみたいって。
クイーンという名前の男のバンドがあるのを聞いたのは中学生の頃。
音楽関係ではない評論家が、かぐや姫とかクイーンとかバンドやる奴はなぜ女っぽい名を付けたがるのだろう、と言っているのを聞いたのもそんな頃。
銀座NOWのポッピンポップスで、We are the championsを歌っていたフレディを初めて見て、気持ち悪いと思った埼玉の田舎中学生でした。
今、調べたらポッピンポップスじゃなくて、ポップティーンPOPSだったのね。40年経って真実にたどり着いた。

史上最高と信じているギャグマンガはマカロニホウレン荘ですが、それにもクイーンがよく登場していました。
つまり、海外の曲やバンドの楽曲に興味を持つ前に、耳からではなくてビジュアルから先に認知したバンドでした。

その後高校生になると、周りの影響もあってアルバム全部を聞き込み、コンサートまで剣道部の仲間と見に行きました。
その時買ったパンフをまだ持っています。チケットの半券も挟んでおいたはずだけど、無いや。
チケットが¥5000で、パンフはたしか¥1000。

たしか、ヨータ君と池袋のチケット売り場まで朝早く行って、並んで買ったことを思い出しました。
私ら4人は部活をさぼったのに、主将が律義に稽古してから来るものだから、ヨータ君ちでモンキーズのドタバタ劇の再放送を観て待ってましたが、危なく遅れるところでした。捨ててきゃ良かった。

2月だったんだ。若かったんですね、寒かったという印象が全くありません。
このうちのどれか。初日や最終日ではないでしょうから、金曜日だったような気がします。
ステージに向かって、右のスピーカー前の2階席。
Love of my life をアコギで歌うコーナーがある、ライブキラーズの流れに似た構成でした。
ラジカセをこっそり持ち込んで録音したので、テープを聞き起こせば曲順はわかるはずだけど。

最近、クイーンの映画が公開され、観た方の多くが褒められているので機会があれば観たいですが、映画館のあの窮屈なイスが苦手なんですよね。
コタツで寝転がってみる映画が一番好きなんです。

久々にCDではなく、アナログ盤でボヘミアンラブソディの入っているオペラ座の夜のB面を聴いてみました。

あんまり良い録音ではない感じがしました。
90年代のレコードはもっと音が良いですから。
デジタルリマスターCDで聴き直したいですね。

今時のCDのように、ディスクしか入っていない素気ないものに比べて、昔のLPは商品としてはソフトというより物って感じがします。
その分、割高ですけど。
ネットでの情報があふれている現代は不要かもしれませんが、当時はライナーノートの情報は貴重でした。
歌詞だって今はネットからですもんね。

コメント
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