心の風景 認知的体験

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● タガがゆるんできた

2007-10-22 | Weblog


● タガがゆるんできた
 年金問題しかり、政治資金問題しかり、食品安全しかり、―――しかりということで、どうも昨今、社会のいたるところで、タガが緩んできているような気がしてならない。
 さらに、不思議なことに、タガが緩んできても、とりたてて社会不安が高まるきざしもない。
 日本社会の成熟ぶりなのかもしれない。

わかりやすさとコミュニケーションの心理学

2007-10-22 | 心の体験的日記
 本書では、コミュニケーションにおけるわかりやすさを取り挙げることにしたのは、次の2つの理由からである。
 一つは、到る所で、「異文化接触」が必然となってきたことである。たとえば、裁判員制度では、これまでがっしりと法律で守られてきた司法の世界にまったくのど素人が入り込んで共同作業をすることになる。さらに、文字通りの言語文化の違う異文化の人々との接触は日常的になってきている。そうした様々な接触面で、わかりやすさをどのように作り込むが焦眉の急となってきている。
 2つは、わかりやすさについての認知心理学の知見が蓄積してきたことがある。わかりやすさは、ごく日常的な用語であるだけに、お題目のごとく唱えれば、それで終わりのようなところがある。もっと人の頭の中の情報処理のメカニズムにまで立ち入った論究が必要である。それがここ20年くらいの認知心理学の知見の蓄積によって可能となってきた。
 

東京成徳大学応用心理学部

2007-10-22 | 教育

 すでにご承知と思いますが、20年度より「応用心理学部」が発足します。福祉心理学科は、臨床心理学科とともに、人文学部のほうから分離して、応用心理学部の中に入ることになります。
 当面は、2学科体制を維持しつつも、応用心理学部充実のために目下、将来構想を鋭意検討中です。
 心理学は現在、応用と実践の範囲を拡大しつつあります。「人がいるところには心理学の研究テーマあり」というほどの拡大ぶりです。また、周囲からの心への配慮不足のために厳しいストレスにさらされている人々も増加しています。そこでは、心理学への強い期待があります。
 14年前に日本初の福祉心理学科を立ち上げて今日まで日本における福祉心理学の先導的な役割を果たす大学として、多数の学生を集め、福祉マインドと技術とを身に付けた人材を社会に提供してきましたが、類似学科や学部が周辺大学に設立されて受験生の確保に難儀するような状況も近年みられるようになってきました。
 応用心理学設置を格好の機会ととらえて、初心を忘れずに、10年先を見越した、応用心理学部と福祉心理学科の発展のためにがんばりたいと思います。