あ
愛 すみ4-17
遊び 4-18
運4-19
おおらかさ 4-21
か
から元気 4-22
感動 4-23
がんばる 4-27
き
気晴らし 4-28
義憤4-29
休息 5-2
元気グッズ 5-5
元気づけ習慣 5-7
元気づけ習慣「何事も習慣にしてしまえばこっちのもの」
●習慣は習慣になってしまえばこちらのもの
よくよく考えてみると、私たちは、実に多くの習慣を身についています。
生活習慣はもとより、仕事でも、結構たくさんの習慣を身につけいるはずです。
これらの習慣は、もっぱら身体運動がかかわるものですが、心の世界にも多彩な習慣が出来上がっています。
たとえば、「信念」のところで取り上げた自動思考。
特定の状況、多くはストレスフルな状況に直面するとつい頭に浮かんでしまうネガティブな思考のことですが、これなどは心の習慣の典型的なものです。
あるいは、勘違い。
「両国国技館のあるところは、横網町」ですが、つい「よこづな町」と読んでしまうような勘違いも、頭の中にある知識のまとまり(スキーマ)を習慣的に使ったために起こったものです。
いずれの習慣も、ひとたび習慣になってしまうと、それが習慣であることさえ意識できません。それほど無意識的になんの努力感もなくできてしまいます。このおかげで、私たち人間は、日々新しいことに努力を傾注することができます。
心の元気づくりも、こうした習慣にしてしまえれば、これほど効果的なことはありません。というわけで、取り上げてみました。
●心の元気づけ習慣
身体のからんだ習慣づくりだと、習慣を作り上げていくために、やることも、やった結果も目に見えますので、比較的簡単です。そのためのノウハウもいろいろあります。
たとえば、行動の逐次形成法。
目標に到達するまでの行動系列を作り、その系列を一つずつ作り上げて最終的に目標に近づいていくというものです。その過程で大事なのは、強化。つまり出来たらほめることです。
ところが心の習慣づくりについては、こういう方法があまり使えません。
心は基本的に内的なものですから、目にみえません。したがって、いつどのように外から働きかけたらよいかもはっきりしません。
結局、「いつも、そういうように考えればよい」という精神主義的な言説を繰り返すだけになりがちです。
これでも、それなりの効果はありますが、もう少しましな方法は考えられないか、というのが次の話になります。
●元気づけのための習慣を作るコツ
①からだを活用する
「心身一如」です。心を直接コントロールして元気を出すのは難しいところがありますが、からだを経由して心を元気にすることは簡単です。からだを動かしさえすればよいからです。
これも、習慣にするのがコツです。つまり、同じからだの動きをすることです。それをすると心が元気になるからだの動き。時間決めのラジオ体操なでも、おすすめですね。あるいは、朝一の決まりきったちょっとしたストレッチでもいいですね。
必ず、毎日、同じ時間に、同じような動きをすることです。
②元気になれる「もの」を決めておく
できるだけ少ない数の「もの」を決めておくことをすすめます。
「もの」には、元気グッズもあります。場所もあります。人もあります。本も映画もTVもあります。無数にあるのですが、その中から、これなら元気になれる、というものを、そうですねー、3つくらい用意できれば良いですね。
たとえば、tX喫茶店でブルマンコーヒーを飲みながら週刊朝日を読む、というように、いつもと同じものに決めることが大事です。その「もの」が引き金になって心が元気になるからです。
そんなものを探す努力そのものも元気づくりになります。
③元気づけ言説を座右に置いておく
最近、こうした原稿を書いているために、10冊くらいの元気づけ本が書斎のあちこちにあります。もっぱら参考書としての活用ですが、副産物として、結構、自分の心を元気にしてもらっています。
言葉の力を借りる習慣も有効です。元気づけのための具体的な思考習慣を作るきっかけになるからです。