擬似ポジティブニート「就職
キャリア教育は、大学でも今や花盛りである。就職事情の厳しい昨今、かなり切羽つまったものとなっている。とはいっても、就職したいと思って就職できる人の割合は90%を越えているのだから、それほどのことではないとも言える。ここでも、日本は成熟した社会になっていると思う。
ただ、そこで問題になってくるのが、「擬似」ポジティブ・ニート志向の若者である。
ぼんやりと夢はある。しかし、やりたくないことははっきりしている?。そのために、とりあえず就職はしない、かといって、それほどの努力はしていない、あるいはできない層である。これらが進路未決定層となる。
この層を含めて、新卒大学生でおよそ2割(10万人余)が就職未決定者として毎年、積み残されていく。それが累積してくると、あっというまに膨大な数になってしまう。大学生の就職問題のアキレス腱の一つは、この進路未決定層にある。
大学では、就職支援の部署のみならず授業でも躍起になって、そういうことにならないように、キャリア教育や就活指導に精を出すことになる。しかし、大学が提供するこれらのプログラムから「自分なりの理屈で」下りてしまうので、始末におえない。自己責任だと言ってよいところもあるのだが、職なしで大学から放り出すようなことになりかねないので、大学の社会的な責任を考えると、見過ごすことはできないし、大学の評価にもかかわる。
こういう層も抱え込める余裕があるのが成熟社会だと言いたいところであるが、さていつまで抱え込めるのか。
キャリア教育は、大学でも今や花盛りである。就職事情の厳しい昨今、かなり切羽つまったものとなっている。とはいっても、就職したいと思って就職できる人の割合は90%を越えているのだから、それほどのことではないとも言える。ここでも、日本は成熟した社会になっていると思う。
ただ、そこで問題になってくるのが、「擬似」ポジティブ・ニート志向の若者である。
ぼんやりと夢はある。しかし、やりたくないことははっきりしている?。そのために、とりあえず就職はしない、かといって、それほどの努力はしていない、あるいはできない層である。これらが進路未決定層となる。
この層を含めて、新卒大学生でおよそ2割(10万人余)が就職未決定者として毎年、積み残されていく。それが累積してくると、あっというまに膨大な数になってしまう。大学生の就職問題のアキレス腱の一つは、この進路未決定層にある。
大学では、就職支援の部署のみならず授業でも躍起になって、そういうことにならないように、キャリア教育や就活指導に精を出すことになる。しかし、大学が提供するこれらのプログラムから「自分なりの理屈で」下りてしまうので、始末におえない。自己責任だと言ってよいところもあるのだが、職なしで大学から放り出すようなことになりかねないので、大学の社会的な責任を考えると、見過ごすことはできないし、大学の評価にもかかわる。
こういう層も抱え込める余裕があるのが成熟社会だと言いたいところであるが、さていつまで抱え込めるのか。